酵素メーカーの天野エンザイムは、世界的アーティストのポール・コックスさんとともに、目には見えない酵素の世界を様々な形で表現した「見えないもので世界はできている」展を、9月17日(土)〜12月4日(日)に福井県・金津創作の森で開催中の「ほくりく 発酵ツーリズム展」内で開催している。
“酵素”を主役にした美術展
“酵素”は、全ての生き物の身体の中で食物の分解や細胞の再生に関わる重要な働きをするほか、酒や味噌などの発酵食品づくりにも欠かせない、生物・自然由来のたんぱく質の一種。近年では医療や農業、環境分野(土壌や水質の浄化)などで活用されており、人々の生活全般に関わる“SDGs素材”でもある。しかし、肉眼では見えない酵素の世界に一般の人々が直接触れることは少なく、酵素の具体的な働きや、その製造を手掛ける酵素メーカーの認知度は低い状況にあった。
酵素で社会課題を解決し持続可能な世界を
そんななか、創業120周年を超える国内トップの酵素メーカーである天野エンザイムでは、様々な社会課題を解決する可能性をもつ酵素の力を広く知ってもらい、酵素を通じた持続可能な世界づくりを目指すためのプロジェクトを発足。2021年1月には、世界一“やさしい”酵素のWEBサイトをコンセプトとした「見えないもので世界はできている」を立ち上げた。
今回の美術展はプロジェクトの第二弾で、普段は見えない酵素や微生物の世界を、「目で見る」「耳で聴く」「手で触れる」という3つの方式で体感できる。
コックスさんの書き下ろしイラストが100点以上
目に見えない酵素の世界を表現するため、同プロジェクトでは、世界的アーティストのポール・コックスさんが参画し、酵素の世界を色鮮やかなイラストで描いている。
WEBサイト立ち上げ時から酵素の世界の案内役を務めているのは、オリジナルキャラクターの「酵素くん」。今回の展覧会でも、この酵素くんがリアルな案内役として登場し、分解や合成といった酵素の働きを酵素くんの動きにあわせて楽しみながら学ぶことができる。
今回の美術展のために新たにコックスさんが描き下ろしたイラストは、合計100点以上。静止画だけではなく、アニメーション等を通じて酵素の世界に入り込むことができる。
4つのコーナーで楽しく学ぶ
同展では、イントロダクション「酵素と発酵の切っても切れない関係」、
奇妙礼太郎さん&高井息吹さんが歌う“酵素の歌”とアニメーション「見えないもので世界はできているの歌」、
触れて楽しむ酵素の世界「酵素の宇宙図」、
じっくり学ぶ展示コーナー「酵素ってなんだろう?」の4つのコーナーを通じて酵素の働きを学ぶことができる。
また、10月23日(日)には、発酵ツーリズム展キュレーターの小倉ヒラクさんと天野エンザイムチームによるワークショップ「酵素であそぼう!」& 酵素トークショーを開催。参加申込は、9月23日(木)13時から、「ほくりく 発酵ツーリズム展」HPにて受け付ける。
「見えないもので世界はできている」展で、酵素の世界に触れてみては。
■「見えないもので世界はできている」展 開催概要
開催期間:9月17日(土)〜12月4日(日) 10:00〜17:00(最終入場16:30)
会場:金津創作の森美術館アートコア
住所:福井県あわら市宮谷57-2-19
休館日:月曜日(祝日の場合開館、翌平日休館)
観覧料:「ほくりく 発酵ツーリズム展」の観覧料に含む
(山本えり)