子供から大人までほっこりと和めるのが、動物園の魅力。全国には多くの動物園がありますが、施設によってそれぞれ雰囲気が違います。飼育されている生き物の種類も異なるため、いろいろな動物園を訪れて違いを比べてみるのも楽しい試みになるでしょう。今回は、福岡県の大牟田市動物園のオススメポイントをいくつかご紹介します。大牟田市動物園は、地元の福岡県でも人気の動物園の1つ。見どころをチェックしておけば、楽しい時間が過ごせるでしょう。

大牟田市動物園とは

大牟田市動物園は、福岡県大牟田市にある動物園です。大牟田市動物園の敷地は、大牟田市の延命公園のすぐ隣にあります。延命公園は、野球場やプールなどを完備した大牟田市の公園施設。春には桜の景色が楽しめるなど、憩いのひとときを過ごせるような環境が築かれています。大牟田市動物園は、開園以来徐々に規模を拡大してきました。キリンの繁殖に取り組む「リン君の婚活大作戦」をはじめ、園の活動はマスコミでもたびたび話題になっています。「リン君の婚活大作戦」では、飼育中のキリンのリン君のお相手候補として、埼玉県のこども動物自然公園からメスのプリンを迎え入れました。

こちらの大牟田市動物園は、独自のさまざまな取り組みをしていることでも有名です。園内の一角に動物の診療所があり、常駐している獣医師が飼育している生き物たちの健康管理を行っています。診療所では保護した野生動物の治療にあたることも多く、地域の動物医療でも活躍しているのが大牟田市動物園です。また、園では高齢のカンガルーの介護にも取り組んでいます。高齢のカンガルーの世話をするホームを設け、飼育係が手厚い介護を行う園の取り組みは、ユニークな試みとしてテレビでも取り上げられました。

大牟田市動物園は、来園者とスタッフ、動物の「こころの交流」をテーマにしたサービスを行っているのが特徴になっています。園内ではさまざまな生き物たちが飼育されており、見どころが豊富です。

人気ものの動物たちがそろう動物園

さまざまな生き物が飼育されている大牟田市動物園では、人気ものの動物たちと出会えます。例えば、口コミでも話題になっているのが、白い毛皮が美しいホワイトタイガーです。「ホワイティ」と名付けられたこちらのホワイトタイガーは、兵庫県の宝塚ファミリーランドから大牟田市動物園にやってきました。ちなみに、福岡県でホワイトタイガーを飼育しているのは、大牟田市動物園だけです。動物園では、人気のホワイトタイガーについてもっと知ってもらおうと、園内の掲示板などを通じて案内を行っています。ホワイトタイガーの檻の隣にあるのが、王者の風格を持つライオンのコーナーです。

週末に行われる「ライオンの肉探し」などは、園でも大人気のイベントになっています。大牟田市動物園では、レッサーパンダも有名です。アライグマ科のレッサーパンダは、茶色と黒、白のユニークな毛色をしています。ぬいぐるみのような姿のレッサーパンダは、園でも大人気。2018年にはオスのレッサーパンダが生まれ、一般の人からの投票によって「レイ」と名前が決まりました。「リン君の婚活大作戦」で話題になったキリンも、大牟田市動物園でぜひ見ておきたい動物です。公式サイトで公開中のスタッフのブログでは、キリンのエサやり用の器具が紹介されています。

こういったブログを読んでから動物園に足を向けると、いつもとは少し違った視点で動物たちの姿を眺められるかもしれません。この他にも、オオカンガルーやマンドリル、ゴマアザラシなどの動物たちが大牟田市動物園では見られます。飼育されているサルの種類が多いところは、こちらの動物園ならでは。入口に近いサルのコーナーでは、オナガザル科のブタオザルやサバンナモンキー、フランソワトルトンなどの個性豊かなサルたちと出会えます。家庭のペットとして親しまれているモルモットやカイウサギも、園で飼育されている動物の1つです。

ユニークな鳥やヘビ、カメも勢ぞろい

大牟田市動物園には、鳥や爬虫類もたくさんいます。例えば、ユニークな鳥たちと出会えるのが「とりの楽園」と名付けられたコーナーです。園内では、羽が美しいインドクジャクやオウギバト、ホオジロカンムリヅルなどのエキゾチックな鳥たちが飼育されています。オウギバトやホオジロカンムリヅルは、頭の部分に特徴がある鳥です。インドネシアやアフリカなどの海外の鳥は、カラフルな羽毛を持つことが多く、日本の鳥とは少し違った姿をしています。また、ピンク色のチリーフラミンゴや猛禽類のイヌワシも、ぜひ見ておきたい鳥と言えるでしょう。日本の水辺などでよく見かけるオシドリやアオサギには、大牟田市動物園でも出会えます。

マイペースに生活をする爬虫類や両生類の生活を観察できるのも、大牟田市動物園の魅力の1つです。例えば、ペットとして人気があるボールニシキヘビは、こちらの動物園でも見られます。ボールニシキヘビは、インパクトのあるうろこが特徴になっているニシキヘビで、性質がおとなしく、無毒です。日本には生息していませんが、海外から輸入されたボールニシキヘビがペットとして広く飼育されています。また、大牟田市動物園は、カメの種類も豊富です。ダイナミックな動きを見せるワニガメ、カミツキガメが泳ぎ回る姿や岸で休む姿は、迫力があります。時間があるときには、それぞれのカメの顔つきや動きの違いをチェックしてみるとよいかもしれません。

飼育されている動物と触れ合える「モルモット広場」

園の中には、モルモットと触れ合える「モルモット広場」や「モルモットのおうち」などのコーナーがあります。飼育されているモルモットの生活や細かい動きなどを観察できるのが、このようなコーナーです。大牟田市動物園でも、利用客とモルモットが触れ合える機会を設けていますが、この動物園では動物にできるだけストレスを与えないことを重視しています。飼育している動物たちの幸せを追求する「環境エンリッチメント」は、大牟田市動物園が行っている取り組みの1つです。このような事情から、モルモットとの触れ合い方にもいろいろな工夫が凝らされています。

例えば、大牟田市動物園でモルモットと触れ合うときには、モルモットが触られてもストレスが少ない頭をなでるのが1つのスタイルです。モルモットは、お腹の部分を触られるのが苦手な傾向があります。また、触れ合いの場に行くかどうかをモルモットが自分で判断できるようにしているのも、動物園が行っている工夫の1つです。こちらの広場は、人間と触れ合いたいモルモットが自分から進んでやってくる仕組みになっています。人間と遊びたいモルモットだけが広場にお目見えするため、触ったときに余計なストレスを与えてしまう心配は少なくなるでしょう。

動物医療に親しむ機会がある

大牟田市動物園では、利用客が動物医療に親しめるような企画を用意しています。例えば、定期的に行われている「ハズバンダリートレーニングガイド」などは、動物医療を身近に感じられる企画です。ハズバンダリートレーニングは、トラやライオン、ツキノワグマなどの治療をよりスムーズにできるようにするためのトレーニングになります。この企画では、実際にトレーニングをしているところが公開されます。トレーニングのメリットは、例えば麻酔を使用しなくても動物たちに薬を飲ませたり、注射をしたりできるようになることです。

大牟田市動物園では、治療が必要なときに動物が暴れてしまうことがないように、万が一のときに備えてスタッフがこういったトレーニングを行っています。「ハズバンダリートレーニング」は主に平日に行われており、曜日によってさまざまな動物が登場します。希望する動物のトレーニングが行われる日時を調べておけば、タイミングを逃さずに貴重な体験ができるでしょう。また、時期によっては「獣医師体験」などの企画もあります。中学生や高校生を対象に2018年に行われた「獣医師体験」では、参加者がモルモットの心臓の音を聴診器で聞いたり、手術の縫合を鶏肉で体験したりするアクティビティが行われました。

公式サイトなどで紹介されている情報をこまめに見ておくと、このようなユニークな企画に参加できるかもしれません。

お正月やクリスマスにちなんだイベントも楽しめる

お正月やクリスマスのシーズンには、園内で楽しいイベントが開催されます。書き初めやかるたのイベントがめじろ押しなのが、お正月のシーズン。この手のイベントも、基本的には動物にちなんだ内容です。例えば、かるたのイベントでは、飼育されている動物たちがデザインされたかるたを使って遊びます。また、園にいる動物たちの名前を漢字で書いてみるのが、書き初めのイベントです。大勢で参加できるこのような催しは、子供たちにとっても魅力的なイベントです。

クリスマスシーズンには、動物たちにプレゼントを用意するイベントなどが催されることがあります。例えば、サルには食べられるクリスマスツリー、クマやライオンには、おいしい食べものを入れた箱をプレゼントなどです。このイベントは、園の「環境エンリッチメント」の取り組みの1つになっています。プレゼントをあげることで、動物たちと交流ができるのがこういったイベントの魅力と言えるでしょう。

メリーゴーランドやコーヒーカップに乗れる「ちびっこ遊園地」

大牟田市動物園には、メリーゴーランドやコーヒーカップが設置された「ちびっこ遊園地」のコーナーが設けられています。入口を入ってすぐのところにある「ちびっこ遊園地」は、子供はもちろんですが大人も童心に帰って楽しめる魅力的なコーナーです。例えば、メリーゴーランドは、女の子が喜びそうなメルヘンな雰囲気があります。遊園地の定番とも言える観覧車もあるため、カップルでも楽しめます。また、「ちびっこ遊園地」は子供と一緒に遊ぶにももってこいです。男の子からは、パトカーや消防車をデザインした車の乗りものが人気があります。

動物園の生き物たちを見てほっこりと和んだら、このような遊園地で楽しい時間を過ごすのもよいアイデアになるでしょう。

大牟田市動物園の料金

一般入園料金(個人)

大人:370円
高校生:210円
4歳から小中学生:80円
3歳以下:無料

一般入園料金(30名以上の団体)

大人:302円
高校生:172円
4歳から小中学生:64円

ベビーカー(簡易B型)の貸出

1台:100円

大牟田市動物園の割引クーポン

遠足割引

保育園や幼稚園、小中学校、学童保育所、児童福祉施設が教育目的の遠足で利用する場合は、児童と引率する保育士、教員の入園料金が割引になります。

大人(個人):通常370円→無料
高校生(個人):通常210円→43円
4歳から小中学生(個人):通常80円→43円

大牟田市動物園の営業時間

通常営業時間

3月から11月9:00~17:00(入園は16:30まで)
12月から2月9:00~16:30(入園は16:00まで)

休園日

毎月第2月曜日、第4月曜日(祝日の場合は開園で翌日が休園)
年末年始(12月29日から1月1日)

大牟田市動物園のアクセス

徒歩で行く場合

JR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線「大牟田」駅から徒歩約20分

公共交通機関を利用する場合

JR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線「大牟田」駅東口下車
「大牟田駅前」停留所から西鉄バス「荒尾駅前」もしくは「ホテルヴェルデ前」行に乗車し、「正山町」で降車徒歩約6分
「大牟田駅前」停留所から西鉄バス「荒尾駅前」もしくは「ホテルヴェルデ前」、「西鉄大牟田営業所」行に乗車し、「警察署前」で降車徒歩約10分

車を利用する場合

九州自動車道「南関」ICから約30分
有明海沿岸道路「大牟田」ICから約6分

大牟田市動物園の駐車場

駐車場詳細

名称:大牟田市動物園無料駐車場
住所:福岡県大牟田市昭和町163
営業時間:9:00~17:00
駐車台数:120台
料金:無料
日曜日と祝日は、この他に臨時駐車場が開設されます。
バスを駐車したい場合は、事前に動物園に連絡をしておくとスペースを確保してもらうことが可能です。

提供・あそびのノート

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