自己啓発本の類を読むと必ずといっていいほど書いてあるのが「一流に触れよ」という内容です。また歳を取ってからではなく、若いうちにたくさん本物を経験することで、価値観が高まったり視野が広がったりするとも。それでは一流のものとはどんなものでしょうか?また予算はどのくらい必要なのでしょう?今回は若いうちに触れておきたい一流リストを紹介します。
一流を知ることは長期的に見た自己投資
世の中には、積み重ねてきた歴史や評価から特に価値があるとされる“一流”と呼ばれるものがあります。
一流の価値を理解するには、それ相応に磨かれた感性が必要になります。なぜなら一流の立ち居振る舞いというものは、頭で覚えた知識だけで身につくものではないからです。
一流に触れ、体感および知識を深めることではじめて自分のものになります。本物を見極め享受する鋭敏な感覚を養うには、常日ごろから一流のものに親しむことが近道です。
新たな出会いは、自分の価値観を変えるだけでなく意識を変え感性を磨くスピードを変えることになるかもしれません。若いうちからさまざまな一流に触れる機会を作れば、仕事の面だけでなくプライベートでも視野が大きく広がるのではないでしょうか。
「具体的に一流に触れるにはどうすればいいのか」「どのくらいのコストがかかるのか」を4つの一流を例に見ていきましょう。
1.本物の美食を堪能できる!一流のレストラン
一流レストランと聞いて思い浮かぶのが『ミシュランガイド』でしょう。
ミシュランガイドはフランスのタイヤメーカーであるミシュラン社が、1900年から独自調査に基づいて発行しているグルメ・ガイドブックです。2007年11月にアジアで初めてとなる『ミシュランガイド東京』が発刊、毎年更新され2020年に13年目を迎えました。
ミシュランで、星を獲得したレストランこそ一流の名にふさわしいでしょう。
『ミシュランガイド東京 2020』で星を獲得したのはなんと226店舗!これは世界で一番多い数字のため、東京は世界一星付きレストランが多い都市なんです。226店舗のうち最高ランクの三つ星は11店舗、二つ星が48店舗、一つ星は167店舗です。
三つ星を獲得した店の中で2020年版において初めて三つ星となった麻布十番の日本料理店「麻布 かどわき」を見てみると料金はおまかせコースで2万1,000円~7万円ほど。店主の門脇氏がこだわりの食材と独創性で生み出した懐石料理ともてなしの空間は、まさに一流です。
「一流のレストランを堪能したい」という人は、まずはミシュランガイドに掲載されている店舗へ足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと世界をうならせる味を体感できますよ!
2.ラグジュアリーなひとときを過ごす!一流のホテル
『ミシュランガイド』は飲食店だけでなくホテルや旅館の格付けも行っています。ホテルの評価は、快適さとサービスのレベルによってマークがつけられ「豪華で最高級」の評価が五つ星です。
『ミシュランガイド東京 2020』で五つ星を獲得したホテルの中でも、2019年9月にリニューアルオープンし話題となったのが「The Okura Tokyo(旧:ホテルオークラ東京本館)」。
「The Okura Tokyo」は、日本の伝統美を基調とした静かで落ち着いた「ヘリテージウイング」、国際色と和のアクセントを融合した都市型高層ホテル「プレステージタワー」の2棟で構成される虎ノ門にある名門ホテルです。
客室料金は、120平方メートルのヘリテージスイートキングの場合、1泊1室の基本料金が30万円(サービス料込、宿泊税別)、また60平方メートルのヘリテージルームツインの場合、1泊1室で11万円(サービス料込、宿泊税別)、48平方メートルのプレステージタワーのツインで1泊1室7万円(サービス料込、宿泊税別)となっています。これが一流ホテルの価格です。
レストラン、ホテルのどちらでも一流と呼ばれるプレイスでは料理や客室、調度品だけでなく一流のサービスも受けられます。この素晴らしさは実際に体感してみないことには分からないでしょう。