福祉事業を展開するメンタルヘルスラボは、千葉県八千代市に、早期療育を目的とする児童発達支援事業所「アートキッズ療育八千代」を9月1日(日)に開業。11月より無料見学・体験を受け付けている。

「アート×療育」がコンセプトの児童発達支援事業所

児童発達支援事業は、0歳から小学校就学前までの障害がある子どもや発達に遅れのある子どもたちが通う場所で、療育内容として日常生活の自主訓練や、機能訓練等を目標とした児童福祉法に基づくサービス。子どもたち本人への支援と、その家族への支援を目的にしている。


メンタルヘルスラボの展開する児童発達支援事業所「アートキッズ療育」は、「アート×療育」をコンセプトに、好きを強みに変える児童発達支援サービス。年内にも全国各地での出店を計画している。

従来の療育プログラムに加え、表現することで発達を促すアートプログラムと運動プログラムを取り入れ、子どもの発達に対する悩みの解決を推進する。

児童発達支援事業の現状


2016年の「厚生労働省 社会福祉施設調査」によると、全国約500万人の未就学児のうち、30万人(約6.5%)の子どもが発達障害があるといわれているが、児童発達支援サービス利用者は、約3.5万人に留まっている。つまり、約9割が潜在的待機児童だと言える。

子どもの発達に悩む家族に適切なサービスが行き届いていないことに加え、そもそも通いたくても事業所の空きがなく、通うことができないという悩みを抱える人もたくさんいるという。そのため、児童発達支援事業は、国としても非常に力を入れている事業だ。

アートを通した「承認」「成功体験」で才能を広げる

「アートキッズ療育」は、絵がうまくなる教室ではない。アートを通した「承認」「成功体験」で、子どもたちの才能を広げる場所だ。

今を生きる子どもたちは、10年後、20年後にやがて成長をし、様々な問題が取り巻く世の中を生きていくこととなる。「アートキッズ療育」ができることは、100年あると言われる人生の中のたった6年。だが、その6年の中で、子どもたちは人間の生きる基礎となる人格を形成していく。