クール中盤、いよいよ佳境に入ってきた秋ドラマ。各局がさまざまな展開でしのぎを削っているが、視聴率では『相棒 season23』(テレビ朝日系)、『ザ・トラベルナース』(同)、『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)が頭ひとつ抜けているようだ。

 では、放送時間帯や裏番組が関係のない民放公式配信サービス「TVer」では、どんな作品が注目を集めているのだろうか。日刊サイゾーでは秋クールのスタート時に「TVer」のお気に入り数を基準に「期待度ランキング」トップ5をピックアップした。それが以下の数字である。

5位『全領域異常解決室』(フジテレビ系)19.6万
4位『モンスター』(フジテレビ系)19.9万
3位『放課後カルテ』(日本テレビ系)20.1万
2位『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)20.9万
1位『わたしの宝物』(フジテレビ系)24.6万

 今回は、これらの作品のお気に入り数の伸びを調査することで、本当に視聴者の期待に応えているのはどのドラマなのかを検証したい。

5位+47.1万『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)20.9万→68.0万

 期待度では2位だった『オクラ』が伸び悩み、5位へとランクダウン。反町隆史と杉野遥亮がダブル主演でバディを組む刑事ドラマは硬派な雰囲気が評判だが、一方でその手堅い作りが地味との声もあるようだ。後半に向けて巻き返せるか。

4位+51.1万『モンスター』(フジテレビ系)19.9万→71.0万

 期待度4位の『モンスター』は横ばいながら、お気に入りを51.1万伸ばしている。NHKの朝ドラ『ブギウギ』で名を上げた趣里を主演に据え、型破りな法廷ドラマとして支持を得ているようだ。最新話では主人公の父親役で古田新太が登場。趣里との演技合戦に注目が集まる。

3位+52.8万『全領域異常解決室』(フジテレビ系)19.6万→72.4万

 期待度では5位だった『全領域異常解決室』が3位へと躍進。当初は藤原竜也主演のオーソドックスな刑事ドラマだと思われていたが、クール中盤から日本神話をモチーフにしたファンタジーにスケールアップ。先の読めない展開に視聴者もざわついているようだ。

2位+72.5万『放課後カルテ』(日本テレビ系)20.1万→92.6万