ダウンタウンの松本人志が「週刊文春」(文藝春秋)による性加害報道をめぐる訴訟を取り下げたことで、急速に復帰ムードが高まっている。一方、松本の騒動の煽りで活動休止したスピードワゴン・小沢一敬は復帰のめどが立たず、同情の声が集まっているようだ。
松本は裁判終結に際してのコメントで「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」と性加害の物的証拠がないことを強調した上で、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と“仮定の話”として謝罪。「事実無根」とする立場は崩さなかったが、なぜか訴訟を取り下げるという不可解な形での幕引きとなった。
賛否ある終結宣言となったが、所属先の吉本興業は「松本人志の活動再開につきましては、関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」として早くも復帰に言及しており、各メディアの話題はすでに「復帰の時期と場所」に焦点が移行。「ガキ使で復帰か」「初心に帰って舞台で復帰するのでは」「関西人の目は温かいのでナイトスクープが復帰第一弾か」といった憶測が飛び交っている。
この騒動では複数の後輩芸人が煽りを受けており、その筆頭といえるのが「松本に女性を“アテンド”した」と報じられた小沢だった。当初、所属事務所のホリプロは「これまで通り活動を続けてまいります。なぜならば、小沢の行動には何ら恥じる点がないからであります」と宣言したが、結局は1月に当面の活動自粛を発表。以降は表舞台から完全に消え去り、相方の井戸田潤が「ほとんど外出せず、ヒゲがかなり伸びていた」と語るなど、周辺関係者からの間接的な情報が漏れるくらいとなっていた。
松本は先述のコメントで「この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします」と後輩に対しても謝罪の意思を示したが、最も影響があった後輩芸人である小沢への直接的なフォローは今まで一切ない。フォローがなかった結果として、小沢は「松本の騒動が決着し、潔白が証明されなければ動けない」という状態に追い込まれてしまったといえる。