大陽製粉から、国産原料(小麦粉、大麦粉、ケール)で作った健康的なラーメン「たいようの大麦ケール麺」が、11月11日(月)より、同社オンラインストアにて発売中だ。
同社は、九州を中心に地域の飲食店やパン菓子店、食品工場向けに原料小麦粉を提供すること(BtoB)を主な事業としてきたが、「たいようの大麦ケール麺」の発売を手始めに、一般消費者向け(BtoC)商品の拡大を計画している。
きっかけは、麺好き社員の言葉から
大陽製粉は小麦粉を製造販売している仕事柄、社員が麺類を食べる機会が多くあるとのこと。麺の主な原料は小麦粉で、食べすぎると糖質量や野菜不足が気になるという。
「おいしく食べて健康的な即席めんがあったら栄養のことを気にせずたくさん食べられるのにね」麺好き社員のそんな言葉がきっかけで、「たいようの大麦ケール麺」の開発がスタートした。
健康的な麺を作るうえで、まず消費者アンケートを実施。その回答結果をもとに検討した結果、食物繊維と野菜の栄養を麺に入れようということに。そして様々な原料を試した結果、食物繊維は大麦粉を使用し、野菜の栄養はケール粉末を使用することとなった。
主原料は国産の小麦粉、副原料に大麦粉、ケール粉末ということで決定し3つの原料を混ぜて試作に取り掛かったところ、きれいな麺にならなかったそう。
そもそも小麦粉にはグルテンというたんぱく質が多く含まれており、グルテンに水を加えて捏ねることで弾力と粘り気が発生し麺生地の伸びを良くして麺独特のこしや歯ごたえが出る。しかし、小麦粉以外の原料を混ぜることで麺がうまくつながらなくなったのだ。
さらに、大麦はエグミが強くケールには独特なにおいがある。このエグミ、においが気にならず、かつ麺がつながるちょうど良い配合比率を生み出すことに特に苦労したが、試行錯誤の末、納得の配合比率にたどり着くことができた。