バッグファクトリー「artigiano(アルティジャーノ)」の運営、レザーバッグの企画・製造・販売、OEMなどを手掛ける「ふく江」は、移動販売をしながら「ものづくり」に触れてもらうため、「Automobile workshop(移動工房)」を作った。

11月23日(土)、「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」に登場する。

移動工房を作るまでの経緯


大阪府和泉市に本社を構える「ふく江」は、創業から40年以上、国内のバッグや財布などのアイテムを作っている工場だ。普段は国内のブランドからの依頼を受け、OEM生産とオリジナルブランドを展開。祖業当初はメーカーからの仕事がほとんどで、「どんな人に使ってもらっているんだろう?」と考えることもなく仕事をしていたという。


しかし、流通の変化も大きい昨今、時がたつにつれ、「これではダメだ!」と思うようになり、2009年にオリジナルブランドの「artigiano」をスタート。全国の各小売店舗での販売のほか、2017年からはweb販売をはじめ、多くの人から好評を得ているという。しかし「ふく江」は、「お客様の近くでものづくり」をテーマにしながら、なかなか思うような形で販売できていない部分もあると感じていたそう。


たとえば、日本革市といったの皮革PRイベントなどで、全国百貨店などのイベントに参加しているが、レギュレーションやスペースの都合上、自分たちの得意な「ものづくり」を表現出来ていないのではないかと感じるようなったという。

そこで「ふく江」が辿り着いたのが、移動工房。実店舗に卸販売しても、近くに住む一部のユーザーにしか見てもらえないと思い、それなら自分たちが移動して動けば良いと考えたのだ。

ワークショップなどを開催


単なる移動販売では自分たちの得意分野の「ものづくり」を見てもらえないため、イメージに合う車をカスタマイズして、小さな移動工房を作った。