今年の東宝配給作品では、アニメ映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)が『名探偵コナン』の劇場版シリーズ史上最高の興収157.1億円を叩き出したほか、同じくアニメ作品の『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)が興収115億円超、そのほか実写映画『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)や『ラストマイル』(8月23日公開)なども好調だった。
INI・木村柾哉主演『あたしの!』、小規模上映で8位スタートと健闘
8位に初登場したのは元日向坂46・渡邉美穂とINI・木村柾哉がダブル主演する『あたしの!』(11月8日公開)。漫画家・幸田もも子氏が「別冊マーガレット」(集英社)にて連載した同題作品の実写版で、渡邉と木村はともに映画初主演。また、INIメンバーの主演映画としても今作が初となる。
渡邉はヒロインの関川あこ子役を、木村はあこ子が恋をする御共直己役に起用され、そのほかあこ子の親友でライバルとなる谷口充希役で元=LOVE・齊藤なぎさ、直己の親友であこ子たちの相談相手となる成田葵央役でM!LK・山中柔太朗なども出演。
全国152スクリーンと小規模での上映ながら、初週でトップ10内に食い込んだのは快挙といえそう。SNS上では主に木村やINIのファンによる「見てきた!」との報告が目立ち、「柾哉くんは初主演なのに良い演技してた」「映画はもちろん、INIの主題歌『Break of Dawn』もよかったです」との声や、「笑えるラブコメで楽しかった」「とにかく映像がきれい」といった評価も。
池松壮亮主演『本心』は10位
そのほか、いずれも11月8日公開のドウェイン・ジョンソン主演『レッド・ワン』は4位、アニメ映画『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』は5位、池松壮亮主演の『本心』は10位にそれぞれ初登場。
『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』は桐山漣と菅田将暉がダブル主演した特撮ドラマ『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)の正統続編として「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の『風都探偵』(原作・石ノ森章太郎氏、脚本・三条陸氏、作画・佐藤まさき氏)を原作としたアニメシリーズの劇場版で、全国93スクリーンと超小規模公開ながら5位を獲得した。