韓国のガールズグループ「NewJeans」が11日、YouTubeで「関係者に無断」の生配信を実施。所属事務所「ADOR」の親会社にあたる大手芸能プロ「HYBE」に対して、いじめ行為などの不当な扱いを告発すると共に、ADORの代表を解任された“育ての親”ミン・ヒジン氏について「25日までに代表に復帰させてほしい」と訴えた。

 HYBEは4月、NewJeansのプロデューサーでADORの代表だったミン氏を「業務上背任」の疑いで刑事告発。8月には取締役会でミン氏の解任を決定し、HYBE出身のキム・ジュヨン氏をADORの新代表に選任した。HYBE側はNewJeansのプロデュースはそのままミン氏が担当するとしたが、ミン氏側は「2カ月の短期契約であり、いつでも解任が可能な不公正契約」だとして反発している。

 アーティストを巻き込んだお家騒動となっており、NewJeansの移籍や解散も噂される状況になっていた。

 この事態に対して、NewJeansは11日にメンバー全員の意思を表明するため、公式ではない臨時のYouTubeチャンネルを開設。生配信は「NewJeansが言いたいこと」と題され、メンバーによると「事務所のスタッフにも配信することは知らせていない」という。

 メンバーたちは「グループ結成前から現在まで長い時間を過ごしてきたミンさんとは強い信頼関係があり、今後もミンさんと共に活動を続けていきたい」と思いを明かした上で、「私たちが願うのは、ミンさんが代表を務め、経営とプロデュースが統合された本来のADOR。このような要請をするのは、HYBEと戦うことなくうまくやっていくためです。パン・シヒョク会長とHYBEは、25日までに(ミン前代表を)復帰させる賢明な選択をしてほしい」と求めた。

 続けて「ミンさんをもう苦しめないでほしい。率直に言って、ミンさんがとても可哀そうで、HYBEが非人道的な会社にしか見えない。私たちはこのような会社を見て何を学べるのでしょうか」と訴え、「ミンさんの解任の知らせをニュース記事で知った。あまりにも突然で、会社側の一方的な通知に『私たちを本当に一切尊重してくれないんだな』という確信を持ちました」と話した。