◆現場できつい言葉をかけられることも

特殊清掃現場
特殊清掃現場のようす ※ブルークリーン プレスリリースより
 異臭や死臭のただよう環境で、清掃作業に関わる武田さん。現場では心ない言葉をかけられることもあるそうです。

「ゴミ屋敷状態だったアパートの一室で作業していて、隣の部屋に住む方から『こんな仕事でお金もらってるとはねぇ……』と、嫌味を言われたこともあります。ただ、ゴミ屋敷からのニオイでよほどのストレスを抱えていたのは分かりますし、みんなが嫌がることだからこそ『やるよ』と思ったし、そんなに気にならなかったです」

 過酷な環境下で正直、きつさを感じることはあったかも伺いました。

「独特なニオイは文字や動画では伝わりませんし、孤独死された方の頭髪がそのまま部屋に残っているなど、伝えづらい状況もあります。ただこれまで、きついと思ったことはありません。片付けたいと思っても片付けられなかった部屋が、自分たちの力でスッキリして、喜んでいただけるのがむしろうれしいです」