◆本当に会社員…?
「3回目くらいまではまだよかったんですよね。自分では行かないおいしいお店や、かわいいアフタヌーンティに行けて。真剣にお付き合いを考えるくらい。
でも、4回、5回と回を重ねるごとに、だんだんと会うのが苦痛になっていきました。というか疑問がたくさん浮かんできちゃって…」
なぜ理想の人に思えていた黒柳さんに対して、疑問や不信感を抱くにようになったのか。その理由を里奈さんは次のように続けます。
「最初になんのお仕事をしているのか聞いたときには、会社員で営業関係の仕事をしていると言っていました。でも、それにしては……と思うことが多くあったんです」
最初は「あれ?」と思いながらも食事やデートを重ねていた里奈さん、しかし会えば会うほど不信感は増えたと言います。
「例えば、会社員と聞いていたのに基本的にいつでも連絡が取れるんです。
本来、私はそこまでマメなタイプではないのですが“お付き合いする前だし”とこまめに返信するようにしていました。それにいつ送ってもすぐ返信が来るんです。本当にいつでも。
それに仕事の具体的な話題が出たことがないんですよね。私が会社でのイベントや、ちょっとした世間話をしたとしても、相手から仕事の話をすることはなく。すぐに別の話題になるんです。それが不安材料でした」