マリッサを演じたミーシャ・バートン
人気海外ドラマ「The O.C.」のショーランナーであるジョン・シュワルツが、主人公マリッサ・クーパー(演:ミーシャ・バートン)の最期の描き方を後悔していることを明らかにした。
「The O.C.」は、オレンジ郡の高級住宅街ニューポートビーチが舞台の青春群像劇。2003年から2007年まで米FOX局で放送され、その華々しい生活や、煌びやかなファッションに多くの視聴者が魅了された。
ミーシャ演じるマリッサは「The O.C.」の中でもとりわけ高い人気を誇っていたが、シーズン3をもって同作を降板。劇中でもマリッサの去就はしっかりと描かれており、なんとラストはマリッサが交通事故で亡くなるという衝撃的な展開であった。
視聴者に動揺を与えたこのシーンだが、ショーランナーであるジョシュ・シュワルツも同シーンについては後悔の念を抱えているようだ。脚本家であるステファニー・サヴェージと共に米Variety誌のインタビューに応じたジョシュは、その中で、マリッサが命を落とすことになった経緯、そしてできることならその展開を変えたいと思っていることを明かした。
「僕らはあのレベルのドラマをやらなければならない、とてつもないプレッシャーにさらされていた」と、当時の現場の状況を明かしたジョシュは「シリーズレギュラー(のメンバー)を亡くすことは上から言われたことなんだ。シーズン4を続けたいのなら、あのようなことをするしかなかった」と、マリッサの死は防ぎようがなかったと述べた。
しかしながらジョシュは「ふり返ってみれば、別の解決策が思いつけばよかったと思う」と本音をポロリ。しかし、代替案が見つからなかったため、あのような展開になったとも語っている。
「当時は代わりの方針が見つからなかった。それが僕らがあのような道を選んだ理由さ。でも後から考えてみると、僕らは番組からあのキャラクターを外すこともできたんだよね。そしてミーシャが必要とし、望んでいた休養を与えれば、あのキャラクターが戻ってくることもできただろう。ほかにもたくさんの方法があったことは明らかだ」
ジョシュはまた、楽しく番組を観ていた人々にショックを与えてしまったことを申し訳なく思っているようだ。
「マリッサが死んだあとの視聴者の反応を見たとき、良い気分ではなかった。僕らが望んでいた、目指していたような形で、視聴者たちは(プログラムを)提供されている、尊重されているとは感じなかったようだ。すぐにその時点で僕らは後悔したよ」
なお、マリッサを演じたミーシャは2017年、米People誌とのインタビューにて「The O.C.」でブレイクしたことによって、パパラッチに追いかけ回されるようになり、精神的に参ってしまったため「ハリウッドとは距離を置きたいと思うまで、思いつめるようになった」と告白していた。