◆産後のストレスで夫婦間に溝が
石野さんには、夫と娘と過ごす3人の家族がいます。
「2年前に1人目の子どもが生まれました。子育てにも慣れ、仕事も落ち着いてきたところで、マイホームを購入しました。新しい結婚生活を夫と娘と送ることができ、幸せに感じていました」
新しい生活に慣れてきたタイミングで、次は第二子についての会話が増えてきたといいます。
「2人目の子どもがほしいと夫と話していました。夫はIT企業の営業、私はフリーランスデザイナーとして働き、子どもが生まれてからも共働きを希望していたため、金銭面を考慮したうえでも家庭は築けると2人の考えは合致しました」
希望通り2人目を無事出産し、新しい家族にワクワクしていたそう。しかし、出産後の生活は幸せなことだけではありません。
「2回目の出産とはいえ、やはり出産後の疲れは大きく、退院後は自分のペースを取り戻すのに精一杯でした。産後うつのような症状もひどく、何もないのに涙が出たりイライラしたりなど、とにかく精神を保てないことが毎日のようにありました。
とはいえ、夫も仕事をしながら自炊や洗濯、子育てなどをしてくれていたため、疲れていたんでしょうね。夫婦間での会話が次第に減り、空気が悪くなっていくのを感じました」