ご近所付き合いは、いざというときに助けてくれる頼もしい存在でもありますが、とても面倒な付き合いになってしまうこともあるようです。
地方出身でいまは都内で会社員をしている和田さやかさん(仮名・28歳)は、帰省するたびに困ったことに直面してしまうのだとか。
◆断れない母親は、マルチ商法のターゲットに
「実家のご近所さんは顔が広くて、何かにつけて『いいものがあるわよ』と紹介しに来るのですが、そのほとんどがネットワークビジネスの商品。母は性格的に勧誘を断れないので、化粧品などのネットワークビジネスに何度も勧誘されては入会し、不良在庫を抱えてしまうのです」
ネットワークビジネスとは、購入する人が会員になり、販売者としてネットワークを広げていくことで商品を広めるというビジネスモデル。またの名をマルチ商法ともいいます。
ある商品を買いたいとき、その商品を取り扱う会員からしか買えない仕組みになっており、自分も販売員として会員になれば「仕入れ値」で商品が購入できることになります。
商材は化粧品など消耗品が多く、割安で買えるのでなんとなく始める人も多いのですが、その会員価格をキープするためには「ノルマ」があり、一定期間内にその数を仕入れないと定価に戻ってしまいます。