◆ところが……同居での地獄の日々
「彼のご両親は、とても温かく私を受け入れてくれました。両親を亡くしている分、新しい家族ができたと心が弾んで嬉しくなったのを覚えていますね」
ところが、鈴子さんが彼の実家に引っ越した翌日のこと。夕方になると、庭先から知らない人が次々と家に入ってきたそう。
「沖縄の方言なので、何を言っているのかよくわからなくて初めは戸惑いました。とにかく、私のことを受け入れてくれて誰もが優しく声をかけてくれていましたね。ただ、家にくる人数が多くて頭が混乱してしまって……」
その日、鈴子さんの歓迎会だと集まった人数が25人。庭にもテーブルを出して、大勢での宴会が朝まで続いたといいます。