出演者の熱烈なファンからは、SNS上で「初日でA列最前だったのにどうしてくれんだよお!返金じゃなくて全く同じ席で振替してくれ。せっかく最前当てたのになんだったんだよ」「ジョジョミュ中止日程に初日があり、その日が最前センター席だった悲しみ」「8日に2列目のドセン(ど真ん中のセンターの席)入る予定だったから楽しみにしてたのに」などと悲痛な声も。ファンにとって最前列やセンター位置のチケットは非常に貴重だが、もし振替公演があっても同じ席が確保できるとは限らず、返金対応だけで終わってしまう恐れもあるため、不安が広がっているようだ。

 SNS上では、チケット購入者以外からも「直前のアナウンス、酷すぎます……特に遠くから行く予定だった人はどうすれば」「やばいね こんな直前で中止とか。もう宿とかキャンセル料取られるのでは」「そんなに簡単に中止にするなら客側も簡単にキャンセルできるようにしてもらっていい?」といった非難の声が続出し、炎上騒動となっている。

 チケット購入者の中には地方から遠征予定だった人も少なからずいたとみられ、もし宿泊先を予約していた場合は「2日前」となるとキャンセル料が発生する可能性がある。そのあたりのフォローがあるのかどうかも分からず、炎上が加速しているようだ。

 異例の理由での中止としては、2013年に新国立劇場で上演された舞台が「開幕時間を勘違いして寝坊した出演者の遅刻」で当日中止になった事例があるが、遠くから足を運んだ客もいたことから、その時は「交通費」を支払うとアナウンスされた。東宝は中止公演のチケット購入者に対してどのような対応を取るのか、10日から28日までの公演は予定通り行われるのか。さまざまな意味で注目されることになりそうだ。