ロドリゲスは現在、那須川と同じ25歳。プロでは20戦を経験して、17勝(7KO)2敗1分という戦績を残している。直近の試合では敗れているものの、WBA挑戦者決定戦というハイレベルなマッチアップでダウンを奪い、中盤までは互角に渡り合っている。また、この試合では2ラウンドにダウンを取られた際、ダウン後の加撃を受けてダメージを残す不運もあった。

「前回の相手は世界ランカーとはいえ14位、今回は4位で、しかもロートルではなく世界のトップでバリバリに戦っている若手の選手です。那須川が現在、世界でどの位置にいるのかを測るには格好の相手と言えそうですよ。逆に言えば、このレベルではまだ試されていない那須川が負けることも十分に考えられます。厳しいマッチメイクをしてきたな、という印象です」(同)

 現在、世界バンタム級における主要団体の王座は、すべて日本人ボクサーが占めている状況。那須川ももちろんこれは意識しており、今回の会見でも「自分のために4人がいてくれるとの意気込みでいる。全部取るつもりで全員意識しています」と語っている。

 同日には、その世界バンタム級王者4人の中でももっとも評価の高い中谷潤人がメインイベントに登場する。それだけに、当日は多くの観客や視聴者に実力をアピールしたいところだ。