◆ごみ屋敷寸前の家で、まるまって眠る母親
私はひとりっこで、富山では両親がふたり暮らしでした。3年前に父が他界する前から、私は母に「私は富山に戻れないから千葉にこない? そうしたら一緒に住めるから」と言っていたんです。でも、生まれ育った町で暮らしたいと。それなら、そこで快適に暮らせるようにしてあげたいのですが、今はごみ屋敷寸前。一軒家のどの部屋も足の踏み場もなく、母は居間のテレビ近くのわずかなスペースにまるまって寝ています。私が帰省しても、荷物を置く場所すらない。
かつて帰省のたびに片づけようとしていたのですが「触るな!」と怒る。もう物忘れが激しくて認知症だと思うのですが、お願いしても病院にすら行かない。だから公的な安価なサポートも受けられない。ときどき電話がかかってきて「年金じゃ足りないから生活費を送って」というんです。