◆「子ども好き」を公言していたのに育児に協力してくれず…

 結婚から2年ほど経った頃、久美子さんの妊娠が発覚。妊婦の久美子さんに対して、俊哉さんは子ども好きをアピールし、「我が子が産まれるのが楽しみ」とわくわくしながら話していました。

「だから、何も心配していませんでした。優しい人だから、出産後にはきっといいパパになってくれるだろうと信じていたんです」

 ところが、いざ子どもが産まれてみると、俊哉さんはまったく育児に関わろうとしません。最初の頃、久美子さんは関わり方が分からないのかもしれないと思い、沐浴の仕方やミルク後のゲップのさせ方などを教えようとしました。

 しかし、その度に俊哉さんは「俺がやるよりも、分かっている久美ちゃんがやるほうが早い」と言い、育児に参加しようとしなかったそう。

◆育児を頼むと「休みの日くらい好きに過ごさせろ」と激怒

ゲーム三昧の夫
 ワンオペ育児を続ける中で、夫婦の間には溝が生まれていき、息子と一切遊ばず、怒ることしかしない俊哉さんに、久美子さんは嫌悪感を抱くようになりました。

「休日に子どもを連れて公園へ……なんて、夢のまた夢。夫は自分の部屋にこもり、ゲーム三昧。ちょっとは息子と遊んであげてよと言うと、『休みの日くらい好きに過ごさせろ』と不機嫌になるんです」

 それでも、俊哉さんは我が子と食事を囲んだり、一緒に寝たりと必要最低限のスキンシップはとっていたため、久美子さんは夫への期待を捨てて育児をすればいいと思うようになりました。