◆セクハラ被害を訴えたら「自意識過剰」
都内の金融会社で働く瀬野美羽さん(仮名・26歳)は、これまで度重なる上司からのセクハラに必死に耐えてきました。
「相手の上司は40代の既婚者。どれだけ断っても頻繁に『2人で飲もう』と食事やお酒を誘ってきたり、会社の歓送迎会や打ち上げでも必ず隣に座って膝や肩を触ってきます。
会社でも給湯室や資料室であきらかに体を寄せてきたり……。休みの日も頻繁に『今何してるの?』『会おうよ』とこちらが返信するまでLINEがきます」
そこで、瀬野さんは先輩の女性社員に相談することにしたそうです。しかし……。
「でも、その上司は中途半端にイケメンで、人当たりが良くてチャラい(ノリが良い)ので、女性社員からはそこそこ人気もあるんです。
一度先輩の女性社員に『〇〇さんにこんなことをされていて……』とちょっと愚痴をもらしたら、あてつけや自慢のようにとられてしまって、結局『自意識過剰じゃない?(笑)』って真面目に話も聞いてもらえませんでした」