B子が重い口を開いてこう語っている。
「部屋に入ると松本さんは上下の服を脱いでいき、全裸でベッドに引きずり込んできました。私が『ダメです、ダメです』と必死に抵抗していると、私の身体を抱き寄せながら『セックスがダメなら口でヤって』と。私が『無理です』と断ると、今度は『口がダメなら手でヤって』と。松本さんは迫ってくる中で嫌がる私に何度もキスをしてきました」
彼女はこの後、PTSDに悩まされ続けたという。
お笑い界の“帝王”も形無しだが、松本のことだから、文春の直撃に堂々と反撃するのだろうな。
――三人の女性とゲームをして性行為をされたと?
「うん、フフフ、知らないっすね(笑)」
――ありえない?
「いや、どうなんでしょうねえ」
――記憶にないと?
「(笑いながら)わかんないっすね。笑っちゃうくらいわかんないですね。じゃぁ、もう好きに書いてくださいよ」
余裕ありそうだったが、A子とB子に対する行為を問うと態度が一変し、声を荒げたという。
「いやもう、だって、そっち何も証拠を見せないで、聞かれたってわかんないじゃないですか! 証拠見せてよ」
A子は悲痛な表情を浮かべ、記者にこう答えたという。
「被害者がこれ以上増えてはならないと思い、今まで言えなかったことをお話しすることにしました。泣き寝入りする子が数多くいることをわかってほしいです」
この記事が出た後、松本の所属する吉本興業が文春に対して抗議すると発表した。
「当該事実は一切なく、記事はタレントの社会的評価を著しく低下させるもの。取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定」
お笑い界だけではなく、吉本興業を実質動かしているともいわれる松本のスキャンダルにしては、抗議の姿勢がやや及び腰と感じるのは私だけだろうか。
松本はテレビに冠番組をいくつも持っているのだから、そこを通じて、文春報道について反論があればするべきであろう。普段の言動からすれば、「やい文春、嘘ばかり書くな!」と吠えてしかるべきだが、どうもそうした威勢のいい言葉は聞こえてこないようである。
朝日新聞Digital(1月4日 13時10分)は「NHKは、3日夜に予定していたEテレの特別番組『言葉にできない、そんな夜。』の放送を見合わせた。同番組には、お笑いコンビ『スピードワゴン』の小沢一敬さん(ホリプロコム)が出演予定だった」と報じている。
NHK側は朝日新聞の取材に、「出演者の選定を含め番組の内容については自主的な編集判断の下、その都度、総合的に判断している。今回は総合的な判断の下、放送を見合わせることにした」と回答したという。
NHKも、松本の腰巾着の小沢について内々に調査したのではないか。その上での決断だろうと思わざるを得ない。
文春の凄さは、これはと狙った獲物は1回で終わらせないところである。第2、第3の追及があるのだろうか。
次号で続報をやってくるのかどうかで、文春の本気度が分かる。(文中敬称略)