◆「卵子凍結」でプレッシャーから解放された夫
夫婦がレスになったとき、どうにかして夫に頑張ってもらって子作りを始める人が多いと思います。しかし、加奈子さんがとったのは意外な方法でした。
「夫の性格上、頑張ってもらおうとするほどプレッシャーから元気がなくなると思ったんですよ。また、私が焦ると夫に負担をかけてしまうかもしれないと思いました。そこでまず、私がとったのは卵子の凍結保存でした」
一般的に、卵子の凍結保存は卵子の質の低下が少ない30代前半までが理想だと言われています。加奈子さんは当時、32歳。自然妊娠でも十分に可能性はある年齢ですが、夫婦が互いに焦らないように卵子の凍結という方法をとったといいます。
「卵子を凍結保存したから気長に妊活をしようと、伝えたら夫もホッとしたんでしょうね。そこからはプレッシャーから解放されたのか、病院に自分から行ってくれるようになりました。
あっちのほうも少しずつ元気が出てきて、精液検査も問題なくクリアしました。でも、セックスしようというとまたプレッシャーを与えてしまいそう。そこで、人工受精で子どもを作ることにしたんです」
【こちらの記事も読まれています】