「私は人とあまり関わらずに淡々と事務仕事をこなすのが好きなので、今の職業に満足していたのですが、彼は『カウンセラーや介護士になったほうがいいよ! そっちのほうが適職!』とクソバイスしてきました」

◆理由に唖然……彼から告げられた「突然の別れ」

男女
 他にも、あらゆるシーンでMBTI診断を持ち出され、京子さんはうんざり。この人と結婚しても幸せになれないと感じ、別れを切り出そうと思うようになりました。

 ところが、事態は意外な展開に。なんと、自身が別れを切り出す前にタケシさんから「別れてほしい」と告げられたのです。

 これで別れられる……。そう安堵したものの、やっぱり別れの理由は気になった京子さん。

 そこで、理由を尋ねてみると、タケシさんの口から出たのは信じられない言葉。「ネット記事だとMBTIの相性が最高って書いてあったのに、昨日見たYouTubeでは相性が最悪って言われてたから……」との、信じられない答えが返ってきたのです。

◆MBTIは娯楽として楽しむもの

男女
「びっくりしました! そこもMBTI診断を盲信しちゃうのか……って。結局、最初から最後まで、彼は私の中身を何も見てくれてなかったんだなと思いました」

 これを機に京子さんは、マッチングアプリのプロフィール欄にMBTIを記載するのをやめたそう。現在は、人をタイプ分けして判断しない彼と交際中です。

 血液型や星座と同じように、MBTI診断は娯楽として楽しむもの。MBTI診断が流行っている今だからこそ、人の性格や思考は簡単にタイプ分けできないことを頭と心に刻んでおきたいものです。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291