せっかくの“フェス”なのでビールを注文。
食べ物は中華そば(390円)、五目春巻き(330円)、そら豆(220円)を選択した。まず日高屋の看板メニューの中華そばからいただく。重複になるが、「値上げした日高屋でコスパよくちょい飲みできるのか」というコンセプトではあるが、中華そばは値上げしていない。それだけ日高屋サイドが大切に思っているメニューであることが伺える。だからこそ、あえて今回注文した。
麺はツルツルしており、口の中に吸い込まれていく時の感触が気持ち良い。シャキシャキしたネギに、弾力があって味がしっかりしたメンマ。さらには、厚みがあって脂身がトロトロしたチャーシューと、具材達が安心感を与えてくれる。醤油スープは「こういうのでいいんだよ」を体現した小細工が一切ない仕上がり。味が濃いとビールを欲してしまい、ついつい飲みすぎてしまう。しかし、特段濃いわけではなく、適度なペースでビールが飲めた。ちょい飲みに適したラーメンと言える。
味ばかりに目が奪われるが、中華そばで特筆すべきは390円という価格。もちろん、一般的なラーメン屋のラーメンよりは量自体は少ない。それでも、ちょい飲みするには丁度良い量である。そもそも、80円で麺を大盛りにでき、なんにせよコスパがぶっ壊れている。
◆思いのほか量があったそら豆
次は、10円の値上げをした日高屋の代名詞的メニューのそら豆。
基本的には柔らかいが、それぞれの固さが微妙に異なり、食感の変化を楽しめる。著しく柔らかいものは噛まずに口の中で溶けてなくなるため、どこか儚さを覚えた。筆者はぶどうや鮭など、いろいろな食べ物の皮を食べる派なので、そら豆の皮も一緒に食べてみる。皮は苦みがあり、子どもにはまだ早い大人の味わい。しかし、人を選ぶそうな苦味なので、皮を剥いて食べるほうが無難かもしれない。