いまのところ泥沼バトルは発生しておらず、妹の本性に景子はいつ気が付くのか?という部分が焦点となっているだけに、どうしても盛り上がりに欠けるところがあるが、ドラマ公式サイトに「妹と姉の壮絶マウントバトル」とあるだけに、目を覚ました景子の逆襲劇がいずれ始まるはずであり、その時が楽しみになる作品だ。
◆「私の幸せは姉が不幸になることだから」
志保はとにかく姉の景子を忌み嫌っている。それは姉が優秀で思いやりがあり、自慢の娘として母親の愛情を一身に集めていたから。
劣等感と嫉妬に苛まれた志保は、いつしか姉の恋人を次々と寝取るようになり、そのことに快感を覚えるように。だが、景子の婚約者として目の前に現れた信一は違った。なにもかもが志保の理想を具現化したような男だったのだ。
そして志保は、裏で信一を落としながらもふたりの結婚をあえて邪魔せず、景子が幸せの絶頂に至ったのちに不幸のドン底へと突き落とそうと計画を練る。
「だって、私の幸せは姉が不幸になることだから」
◆親友の“本音”に夫のクズっぷり……とにかく「不幸」な主人公
【※以下からはドラマ『どうか私より不幸でいて下さい』第3話までの内容を含みます】
第2話では、信一の幼なじみで、景子の親友である由香(村瀬紗英)と信一が浮気をしているのではと景子がわずかに疑ったのを利用し、景子と由香との関係を引き裂く。実際に信一と寝ているのは自分でありながら。
しかも志保の思惑にまんまと乗せられた由香は、景子のことを「地味な女」と見下していたことを白状する。
景子の目線で見れば、長年の親友だと思っていた女性が実は夫狙いで、自分のことをバカにしていたのだと知らされたのは相当なショックだろう。
さらに志保は、信一・景子の家に泊まり、姉が寝室で寝ていることをいいことに、リビングで信一を誘惑。