さらに、『十和田湖 秋』は、日本で継承されてきた音楽とこの季節の深い結びつきを称える作品でもある。クリエイティブなコラボレーターたちが、この自然のサウンドを感情豊かな作品へと導く。
秋の満月を映し出すように存在感を放つ、京都「両足院」の副住職・伊藤東凌さんによるお経にも耳を傾けてみて。
また、Synとの長年のコラボレーターである上野洋子さんの特徴的な息づかいのボーカルによる重層的なハーモニーは、感動を呼び起こすだろう。
そして、ゲストアーティストに『十和田湖 梅雨』にも参加したギターリストのショーン・ハリーさんや、
『十和田湖 夏』に参加したソフトフェルト・ピアニストのアレクサンドル・モトヴィロフさんを再び迎えると共に、
喜羽美帆さんの箏や、
東田はる奈さんの笙という雅楽の管楽器の音色が、同作品に日本らしさを醸し出している。
東京を拠点に、世界の音を奏でる
『十和田湖 秋』を制作したSynは、1991年にサイモン・ル・ボンさん、ヤスミン・ル・ボンさん、ニック・ウッドさんによって設立された、グローバルに活躍する音楽制作会社。ニック・ウッドさんは34年に渡り、東京を拠点に“世界の音を奏でるために”をテーマに活動している。
Synは、世界各国の才能に溢れたアーティスト、ミュージシャン、エンジニア、サウンドデザイナー、プロデューサーたちと関係を築き、音楽とサウンドへの情熱を共有。東京、ロサンゼルス、北京、上海、ロンドン、マニラにあるSynのスタジオでは、世界中の著名なブランドのニーズに応えながら革新的なクリエイティブを提供し、同社にしかできないユニークなソリューションを生み出している。
エミー賞、クリオ賞、プロマックス賞、カンヌライオンズなど、数々のアワードでの受賞を経て、Synは国境を越え、グローバルおよびローカルな音楽カルチャーを活かし、世界の音を奏でるためにプロジェクトに取り組んでいるという。