「『原発危機と~』では、東日本大震災時の福島第一原子力発電所事故を巡って数多くの東大卒業生の関係者が登場し、その大半が同じパターンの欺瞞的な言葉遣いをしていると指摘していました。その東大話法の一例が『もし〇〇〇〇であるとしたら、お詫びします』と言って“謝罪したフリ”で切り抜けるというもの。自分が謝罪をすべき当事者であるにもかかわらず、傍観者に成りすましているという語り口で、安冨教授は『信用のできる人間ではない』と一刀両断。“権力者の思考”だとも指摘しています。今回、松本のコメントも典型的な“東大話法”となっており、実際、この部分にモヤモヤしている人は少なくないのではないでしょうか」(週刊誌の芸能デスク)

 他方、今回松本が発表したコメントについては「松本サイド及び文春サイドの双方の関係者の意思が反映された結果、文法的におかしい表現がなされている箇所がある」といった指摘もあるが、今後の松本の復帰について芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう話す。

「今回の決断により、松本さんの今後の芸能活動にとってプラスに働きそうなことといえば『騒動がひと段落したこと』『文春の後追い報道の可能性がほぼなくなったこと』『刑事事件になっていないこと』あたりでしょうか。逆にマイナスに働きそうなこととなると『疑惑の完全払拭はできなかった』『途中で戦いを投げ出したような中途半端な印象を持たれがち』『タレントイメージの悪化』といったところでしょう。もっとも、元々好感度の高さを武器にしていたタイプの芸能人ではなく、騒動を境にかつてのタレントイメージとのギャップに苦しむといったことはなさそうです。とはいえ、報道にあったような疑惑を完全に払拭することはできなかったわけで、テレビ番組への起用に関しては視聴者の顔色をうかがうスポンサーがどう判断するかですよね。とくに民放キー局については、どこが起用の先陣を切るのかも要注目です」