◆検査結果は、やっぱり悪性。手術方針が決定

 私が触ったしこりはやはり悪性の腫瘍だと、ここで確定診断が出ました。

「あーごめんごめん、なんか見間違いだったみたい」なんていう奇跡は起こらず、いよいよ真面目にがんの治療に取り組まなければならなくなりました。サイズはエコーでの採寸で3センチ程度。乳房近くのリンパ節にも2か所転移があったとのことでした。

 検査の結果、悪性度の高いがんで、大きくなるのも早いと予想されるため、できるだけ早めの処置をしたいと先生から話がありました。私のがんの場所や大きさから提案されたのは「乳房全摘出」。要はがんのあるほうのおっぱいを片方全部取ってしまう手術です。

 さらに転移があったリンパ節をはじめ、転移していそうなリンパ節をごっそり切除したほうが良い、とのことでした。リンパ節を取ると、全身を巡るリンパ液の通り道がなくなるため、術後は副作用でむくみが出るそう。

 先生によると、むくみなどのリスクはあれど、せっかく手術で本丸のがんを切除するのに、転移しているリンパ節を残すわけにはいかないとのこと。先生のその意見にわたしも納得しました。

 大工事にはなりますが、できるだけ再発のリスクを避けるような手術をしたいという先生の気持ちが伝わってきました。