下げ蓋の検証ではあるが、上げ底具合もチェックする。容器を逆さにして測ってみたところ、底の深さは0.8センチほど。容器の底は平たく、自然に上がっているため上げ底とは言い難い。「0.8センチも底が上がっていたら上げ底だろ!」という意見もありそうではあるが、今回は上げ底かどうかの判断は止めておく。なんにせよ、2.5センチから0.8センチを引いた結果、ご飯が盛られた部分の高さは約1.3センチという計算になる。
◆ご飯の盛り具合を比較。容器の底が見えるが……
それぞれの容器の高さを測り終わった。しかし、下げ蓋の検証に移る前に、一応それぞれのご飯の重さも測っておく。
「味しみロースかつ丼のご飯」は227g。「メンチカツカレー」は208gと約20gの差があった。ちなみに「味しみロースかつ丼のご飯」はご飯が均等に盛られていたが、「メンチカツカレー」に均等さは皆無。ボコボコに盛られており、底が見られる部分もあった。
とはいえメニューが異なる上に、「メンチカツカレー」は「味しみロースかつ丼のご飯」よりも150円安い。容器が同じでもご飯の量が異なることは不思議ではない。
◆具材とご飯の間の空洞部分は0.7センチ
いよいよ下げ蓋の検証に入る。ご飯容器の高さは5.5センチで、具材容器の深さは2.3センチのため、高さ3.2センチがご飯を入れられるスペースと言える。しかし、ご飯が実際に入っていたのは2.5センチほど。つまりは0.7センチが空洞になっており、ご飯は十分に盛られているとは言えない。その要因として必要以上に具材容器の底が深かったことが挙げられ、下げ蓋の疑いがが浮上する。
ただ、ご飯がパンパンに盛られた場合、具材容器の裏にご飯がついてしまう。具材容器とご飯の間に多少の空洞が生まれることは仕方ない。加えて、「具材容器の深さが必要以上に深いかどうか」が争点ではあるが、「露骨なほど深かった」とまでは言えない。「蓋を深くしてご飯の量を少なくしている」と決めつけ、下げ蓋と判断することは難しい。