チャールズ国王と、ドナルド・トランプ Photo: Shutterstockチャールズ国王と、ドナルド・トランプ Photo: Shutterstock

アメリカ前大統領のドナルド・トランプ氏が、チャールズ国王から送られた個人的な手紙を「無断で」公開していることがわかった。

ドナルド・トランプ氏は4月25日(現地時間)、書籍「Letters to Trump」を出版。この中には、ロシア大統領のウラジミール・プーチンや、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記、故ダイアナ元妃、アレック・ボールドウィンといった世界的な指導者、著名人、有名人との個人的なやりとりが掲載されているという。

そして、このたび英Daily Telegraph紙が報じたところによると、この中には、約30年前にチャールズ皇太子(当時)から送られた手紙も含まれているという。

この手紙には、当時、不動産開発業者だったトランプ氏が、皇太子をフロリダ州パームビーチのリゾートクラブ「マー・ア・ラゴ・クラブ」の名誉会員として推薦したことに対する感謝の感謝の気持ちがつづられているようだ。

また、ロンドンにあるチャールズ皇太子の建築研究所に、トランプ氏を招きたいといった内容も含まれているとされている。これらに加え、トランプ氏の成功を祈る一文とともに、いつかフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅を訪問したいという旨も記されているという。

トランプ氏がチャールズ国王やイギリス王室の主要王族と最後に面会したのは、2019年のこと。トランプ氏はメラニア夫人とともに、バッキンガム宮殿で開かれた国賓晩餐(こくひんばんさん)会に出席し、この場で国王らと会っている。

また、「Letters to Trump」では、1997年に事故で亡くなったチャールズ国王の元妻ダイアナ元妃からの手紙も公開されているという。

事故の約2ヶ月前に送られたというこの手紙には、元妃の誕生日に、トランプ氏が花を贈ったことに対する感謝の言葉がつづられているそうだ。