今回のポストでも「40代初産は増えているけど、それをよしとするのも違うと思う」、「体力的にも若いうちに産んだほうがいい」といった意見もありました。
当たり前のことですが、子どもを持つ年齢は、自分で好きにコントロールできるものではありません。たとえ若くして子どもを持ちたくても、仕事との両立や子育て体制の問題から多くの女性にとってはハードルが高くなります。
そもそも出会いや結婚さえ難しくなっている現状もありますし、いざ結婚をして妊活をしてもなかなか授かることができず、不妊治療を続けている夫婦もたくさんいるのが現状です。
20歳前後で子どもを授かっても経済的な理由から子どもに不自由させてしまったり、人生経験の少なさや未熟さゆえに余裕のない子育て生活になってしまったり。いちがいに「若いときに産めば正解」とはならないのは明白です。
それにも関わらず、今も昔も変わらず女性たちに押し付けられる「女は若いうちに産まないといけない」というメッセージは、もはや何の意味も持たないでしょう。
◆親が健康であり、経済力があれば年齢は関係ないのでは
ただ親が高齢であることのリスクとしては、体力のある子育てを乗り切れるのか、定年退職が迫る中で子どもの学費をまかなえるのか、子どもが若いうちから親の介護を担うかもしれないといった点が挙げられます。
しかし体力も経済力でカバーできれば問題ないでしょうし、教育費や老後資金を貯金できていれば問題ないはず。お金がかかる不妊治療に取り組むほどキャリア形成している40代であれば、なおさら「余計なお世話」となるのではないでしょうか。
また「子どもが若いうちから親の介護を担うかもしれない」という懸念は、介護が必要になれば施設や外注の手段もあるのに、無意識のうちに「親の介護は子どもがすべき」という考えを押し付けているといえるでしょう。
◆なぜ他人の出産年齢に口を出したがるのか