また、陶芸作品を展示します。京都の土でと思い、宇治にある朝日焼さんに通わせていただき、魔除けの埴輪、導きの賢人、悟りの聖人など個性的なオブジェを発表します。茶室では、朝日焼の美しい淡い色合いでリゾートを表現する独特なお茶が立てにくい茶碗も発表します。」
大宮エリー氏のプロフィール
作家・画家の大宮氏は、1975年大阪生まれ、東京大学薬学部卒業。作家業、舞台の作演出、ドラマ・映画監督、映像制作、ラジオのパーソナリティと様々なジャンルの活動を行っている。2012年からは観客にイメージや言葉を伝え、来場者が参加して作品が完成するという体験型の展覧会を始めた。
絵画制作に関しては、2012年東京都国立博物館の法隆寺宝物館にて、モンブラン国際文化賞受賞の福武總一郎氏へのお祝いとして、急遽ライブペインティングを依頼されたことから始まる。人生で初めて人前で描いた絵は『お祝いの調べ ”直島”』。デビュー作品は大好評を得た。
2016年には、青森県の十和田市現代美術館で、美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズー親愛なるあなたの大宮エリーより」を開催し、同時に街の商店街にも『虹のアーケード』『商店街美術館』などの作品を展開した。また、十和田市の水力発電所の壁画制作もおこない、これが初のパブリックアート作となる。
2019年3月には海外のギャラリーでの初個展「A Wonderful Forest」を香港で開催すると同時に、アートバーゼルにも参加。ミラノ、パリでの個展、初の海外グループ展「Parcours Saint-Germain」参加など、制作活動の初期から大きな飛躍を遂げている。
2022年には、瀬戸内国際芸術祭の出展作家として、犬島に『フラワーフェアリーダンサーズ』『光と内省のベンチ』を発表。この年から、犬島にいくつもの作品を点在させるプロジェクト「Inujimaアートランデブー」が始まることになる。