編集S なんですか?

新越谷 これ。これもビビってたなぁ……。

編集S うわ、これはビビりますね……。

■『漫才過剰考察』の話

編集S 書籍も読んだんですよね。『漫才過剰考察』。

新越谷 読んだからビビるんですよ。もう巨人だもの。漫才の巨人。すべてのお笑いの巨人。オール巨人。

編集S やっぱり優れた考察だったりするわけですか?

新越谷 そりゃもちろんめちゃくちゃ説得力あるし、思ってたのの8倍くらい過剰に考察してるし、イチから教えていただいたという感じなんですけど、内容より、あれをあんなに書くという行為そのものに恐怖を感じる。

編集S ほう。

新越谷 サービス精神とか使命感ともちょっと違う気がするんですよね。なんか、淡々と「だって書けるから」という理由で書かれた本な感じがするんです。「別にこれくらい自然に考えてるし、書けって言われれば書けるから」という感じ。人間の脳じゃなく、未知の機構から論が吐き出されているというか。

編集S ちょっと何言ってるかわかりませんけど。

新越谷 最後に本人によるクソ長い注釈があるんですけど、ここに至ってやっと、ああ楽しいパートが来たと思ったもん。そこまでは、粗品との対談も含めて、なんかもう、気圧されてた。

編集S そういう読書体験ってあります? 今まで。

新越谷 近いのは、村上春樹が地下鉄サリン事件の被害者にインタビューした『アンダーグラウンド』とかかな。なんかね、文字が鳴ってるんです。あと、カバー外したら一面にあのホワイトボードの板書きが印刷されてるんですよ。もうキモいよ。

編集S キモいって言っちゃってるじゃん。

■『M-1』準々決勝発表

編集S さていよいよですが、今しがた『M-1』東京3回戦の結果が発表されました。

新越谷 準々決勝メンバーですね。いやぁ、しびれる。

編集S どうですか、ざっと見て。

新越谷 そりゃこういう流れですから令和ロマン見ちゃいますけど、無事通ってましたね。