そうして、アユの手によって再びギャル化した結ちゃん。階下に降りると、両親に向かって「ギャルやりたい」「書道もやりたい」「やりたいことは全部やりたい」と宣言。無事に許しを得るのでした。

 なんだこれ。

■要するに、因果が弱いんです

 因果、原因と結果の関係ですね。あらゆることの因果が弱いんだ、このドラマは。

 今回に限っていえば、なぜアユはギャル雑誌のモデルの仕事に呼ばれなくなったのか、なぜそれでも芸能の仕事を続けようと思ったのか、なぜ現場に入ったタイミングで急に糸島に帰ろうと思ったのか、そういうことを全然教えてくれないんです。

 浜崎あゆみのカラオケビデオに出演しているから自分がニセモノであるという理屈もわからないし、妹の結がセーラームーンが好きだったからという理由で「本当はギャルやりたいんじゃない?」と察する思考回路もよくわからない。小学生女児は全員セーラームーンに憧れてたし、変身の真似事をした経験があるはずだけど、だからギャルやりたいはず、とはならないでしょう。あと、しつこいけど「セーラームーンに変身だ!」じゃなくて「ムーンプリズムパワー! メイクアップ!」な。

 ともあれ、終わってしまった6週分はもう取り返しがつかないし、どれだけ強引でも主人公が前を向いたことだけは歓迎したいと思います。朝から不機嫌な顔ばっか見てらんないからね。これから、なんとかがんばってほしい。

(文=どらまっ子AKIちゃん)