私が購入したトイレットペーパーと飲むヨーグルトを袋に詰めながら、その店員さんが、
「いやー寒いね! こんなに寒い季節になってくると、ワンちゃんのお散歩も大変だねぇ!」
といつものごとく満面の笑みでよく通る大きな北海道弁でニコニコと話しかけてくださり、「夜ももうかなり寒いけど、ワンちゃんはどこで寝ているの?」と聞いてくださいました。
私は「同じお布団で寝てますよ! 夏だと暑がって玄関で寝てたりするときもありましたけど、冬だとやっぱり寒いみたいで、ずっと布団の上から動きませんね……」なんて、軽~く返したところ、「一緒に寝てるのかい! それはいいね! 男いらないね!!」と、明るく響きわたるあっけらかんとした声~!
そして「男なんてめんどくさいからさ!! ワンちゃんが最高だよね!」と爽やかに言い放ったのでした。
もしここでテレビのバラエティ番組の収録をしたら、最高の録れ高が見込めるのではないかと思うほどの、清々しいすごすぎる発言!
明るく弾むような北海道弁で「おっとこいらないね!」と元気に言い放たれ、思わずその迫力とカラッとした明るさに度肝を抜かれたものの、なんだか私も「フフフ」と笑ってしまったのでした。
◆そういう発想があったのか!
これまでワンちゃんと一緒に寝ていることに何の疑問も持っていませんでしたが、そういう発想があったのか! と、実は目から鱗というところが正直な感覚。
私が20代のころ、ペットを飼っている独身女性を指して、
「彼女はペットを飼っていて、寂しさが紛れるから結婚しないんだな」
なんて、ヒソヒソと噂話のように呟いてくる人もいたものでしたが、あれだけ明るく健やかに、男いらないね! と言っていただくとむしろ健康的な明るさを感じるというか、なるほど、うちのワンちゃんは自分にとって大切な子どものような存在だと思っていたけれど、実は恋人がわりにもなってくれているのかも……なんてことに気づいてしまったり。