港区麻布十番で2008年に開院し、皮膚科、歯科を中心に一般診療に携わってきた「麻布十番犬猫クリニック(日本動物医療センターグループ)」は、新たな歯科医療設備を導入し、院内をリニューアルした。11月8日(金)には、内覧会が開催される。

動物たちの歯周病について

動物たちの歯周病は、口腔内の問題にとどまらず、全身の健康に影響を与えるという。「メタボリックドミノ」という考え方では、生活習慣病が連鎖的に進行していく様子が示されており、その最上流のドミノの一つとなるのが歯周病やう蝕などの口腔疾患といわれている。特に歯周病は、犬猫の口腔疾患の大部分を占め、腎疾患や心疾患、肝疾患、糖尿病など全身の疾患と密接な関係があるとされており、歯の健康を守ることが動物たちの健康維持にとって不可欠だ。

歯をできる限り保存することを目指す


従来の獣医療では、歯周病が進行すると抜歯が一般的な治療法だったが、「麻布十番犬猫クリニック」では、歯をできる限り保存することを目指している。また、動物たちが健康に長生きできるよう、こまやかな診療を行うことで、歯の健康、ひいては生活の質の向上につなげている。

健康を維持するための「予防歯科」にも注目

病気になる前に早期に介入し、健康を維持するための「予防歯科」も、「麻布十番犬猫クリニック」の大きな柱。日常的なオーラルケアや定期的な歯科検診を通じて、動物たちの健康を長期間にわたり守ることを目指している。小型犬に特に多く見られる歯周病も、早期に対応することで、抜歯を避けられるケースが増えているそうだ。同院では、愛玩動物看護師や専門スタッフが連携し、家族と一緒に動物たちの歯と全身の健康をサポートしている。

治療方針を強化し、新たな歯科医療設備も導入


今回のリニューアルでは、犬や猫の歯の健康を保つため、これまでの治療方針をさらに強化し、新たな歯科医療設備を導入。動物たちが「健康で長生きする」ための診療体制を整えた。