これを受けて、ネット上では「芸能人の政治的発言」をめぐり議論が発生。SNSなどで以下のような賛否の声が飛び交った。

「なぜ芸能人が政治的な発言をしてはいけないという風潮があるのか。発信力のある人がそういった今の政治不安を訴えてくれるのは、とてもありがたいことです」
「芸能人の政治的発言がタブーだと言われる方が異常。世間の政治への関心を高めるためにも、芸能人はもっと自身の政治に対する考えを表明してほしい」
「海外だと芸能人が政治的発言をするのはあまり前なのに、スポンサーやクレーマーを気にして『事なかれ』で当たり障りないことしか言えなくなってるほうがダサい」
「政治の知識のある人ならいいけど、有名人だからって素人の考えを世界に発信してもデメリットしかないのでは」
「正直、好きなミュージシャンやタレントが政治的なことばっかりSNSで投稿するようになると気持ちが冷めるからやめてほしい」

 大統領選の開票が始まったアメリカでは、テイラー・スウィフトやレディー・ガガ、エミネム、ビリー・アイリッシュらがハリス副大統領への支持を表明。メル・ギブソンや米富豪イーロン・マスク氏らはトランプ氏を支持すると公表し、多くの有名人が政治的なスタンスを明確にしている。芸能人が政治的な発言をすることも珍しくないが、日本の芸能界はどうしても「政治的なスタンスを明示するような発言は避けるべき」という風潮が強い。

 近年は芸能人がニュース番組のキャスターやコメンテーターを務めるケースが増えてきたが、基本的には「当たり障りのないコメント」しかできないのが実情だ。大手メディアから離れたことでしがらみがなくなったという部分もあるだろうが、長瀬の連日の政治的発言は、そんな日本の風潮に一石を投じることになったといえそうだ。