宝くじで当選して大金を手にしたら、仕事をやめ、欲しいものを買って……なんて夢を思い描く人もいるでしょう。ですが、一攫千金の夢がかなったからといって、必ずしも物語はハッピーエンドに終わらないのが現実です。
※イメージです(以下、同じ)
宝くじで3000万円に当選した石井マキ(35歳・仮名)さんは「宝くじによって幸せを失った」と語ります。
たまたま買った宝くじで3000万円が当選
ある年の年末、石井さんはスーパーに向かう道で、宝くじ売り場を見つけました。宝くじ売り場の賑わいを見て、興味本位で買ってみることに。その行動が、のちに石井さんの人生を変えることになるのです。
「普段買わない宝くじでしたが、試しにやってみようと購入しました。そして数日後、ネットで当選結果を確認すると、なんと同じ番号が載っていたのです! 本当かと三度見してしまいました。そして、3000万円が当たったことを確信したのです」
初めての宝くじで3000万円が当選。ウソみたいな話ですが、ジャンボミニの1等3000万円は当選4枠×年5回だから、可能性はありますよね。
石井さんは大金を手に入れます。そして、生活も徐々に変わっていくのでした。
「腰痛持ちで、今まで我慢して仕事に励んでいました。そろそろ限界がきていた頃に、タイミングよく3000万円が手に入り、当選を機に退職しました。これで少し気が楽になりましたね」
半年で3000万円が消える!?
日頃から気前のいい性格で、周りにもお金を消費してしまうことに。
「当選をきっかけに、自分にだけでなく周りにもお金を出すようになりました。親戚の子供に小遣いを送ったり、友達に高級レストランでご馳走したり。そして両親が欲しかった車もプレゼントしました。その他にもブランド品をいろいろと買ったり、お金を気にせずに旅行に行ったり……」
3000万円は大金とはいえ、何にでも浪費してしまえばお金は減っていきます。特に、車まで買っちゃうと…。後先を考えずに行動してしまった結果、お金はすぐになくなったのです。
「半年で3000万円はなくなってしまいました。まさか、こんなにもすぐに消えるものだとは思いもしませんでした」
そういえば、来栖けい(美食家、レストランオーナー)は宝くじで当てた2億円を、5年間の外食で使い果したと明かしていますが、お金って意外と消えちゃうものかもしれません。