唐田は2020年に東出昌大との約3年にわたる不倫関係が発覚し、決まっていた仕事は全降板に。女優復帰にこぎ着けたものの、やはり地上波はNG状態になっている。彼女も『極悪女王』で好演を見せれば、風向きを変えることができそうだ。

 東出についても同じく地上波ドラマからは追放状態となっていたが、8月末に「女性自身」(光文社)のWEB版が、人気時代小説を実写化するNetflixドラマ『イクサガミ』への出演が決まったと報道した。

 同作は、明治の世を舞台に時代に取り残された侍たちが争い合うバトルロワイアルもので、元V6の岡田准一が主演・プロデューサー・アクションプランナーの3役を務める。記事では「『地面師たち』超えの超大作」とされており、豪華キャストの中に東出が名を連ねると伝えられている。

 また、昨年6月に自宅で大麻を所持したとして逮捕され、懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた俳優の永山絢斗が今月2日、事務所を退社して独立したことを発表。地上波への復帰はまず難しいとみられ、業界内では「Netflix行きになるのでは」と推測する声が上がっている。

 『地面師たち』を手がけた大根仁監督は、先述した瀧を「ネトフリ専属俳優」と呼び、瀧は同作の完成報告会で「若干、ネトフリ俳優って揶揄が入ってるじゃないですか」と冗談めかしながらツッコミを入れていた。

 瀧は「ネトフリ俳優」という言葉に「地上波に出られない人」というイジりの意味合いを感じたのだろう。しかし、Netflixは出演者のギャラが「地上波ドラマの約5倍」と報じられており、『地面師たち』にチンピラのオロチ役で出演したマテンロウのアントニーも「僕レベルで『あっ、こんなもらえるんだ…』」という額だと告白していた。制作費や作品のクオリティも地上波とは段違いで、Netflixのヒット作に出演することが俳優としてのステータスにつながる状況となっている。

 もはや「ネトフリ俳優」という言葉は揶揄といえなくなりそうで、今後もワケありながら才能のある俳優らが続々と参戦することで、一つのジャンルとして確立される可能性がありそうだ。