融通が利かない人は病気?!障害?!【融通が利く人との違い】
融通が利かない人のことを、性格ではなく、心理的な病気や障害を持っているのではないかと言う人が時々います。
何でもかんでも自分の価値観や行動と会わない人のことを、性格の違いとしてとらえずに、心理的な病気と名付けるなと怒る人もいます。
しかし病気や障害であれば、適切な治療や処置をすることで、症状が改善されて、本人も周りも心理的に快適に過ごせるようになることもあります。
そういった心や心理の病気などの可能性を考えることは、症状や周りとの関係を改善するためにも、決して悪いことではないのです。
適度に融通が利かない、ということであれば、性格の範囲内として考えることもできますが、時々、病気や障害なのではないかと思うほど、融通が利かなくて、かたくなに自分の考え方に固執する人がいますよね。
性格とは言えないほど融通が利かない場合には、何らかの病気や障害を考えた方が良いのでしょうか。
融通が利かない病気や障害について調べてみると、アスペルガー症候群や強迫性人格障害というものがあるようです。
アスペルガー症候群と言うのは、心の病気と言うよりも、発達障害のひとつであると考えられています。
発達障害は生まれ持ったもので、脳の働き方に偏りがあることで起こる障害です。
病気ではないので、治療することはできませんが、社会的に適応するための訓練をしっかりと子供の頃から受けることで、社会生活を適切に送ることができるよう改善される人が多くいます。
また、融通が利かなくて、異常なほど完璧主義で潔癖主義な人の場合には、強迫性人格障害の可能性もあります。
強迫性人格障害は原因がまだよくわかっていないものですが、アスペルガー症候群の様な生まれつきのものや心の病気ではなくて、幼い頃に家庭で必要以上に厳しい躾を受けたりすること影響しているのではないかと考えられています。
こちらも心の病気と言うよりは、心の障害と考えた方がいいようです。
全てのものごとを完ぺきにこなさなくてはいけないという想いを強迫的に持ってしまうので、この強迫観念をほぐすために、カウンセリングなどの心理療法を受けるのが効果的です。
性格の範囲内とは思えないほど強烈に融通が利かない人が周りにいて困る時には、こういった心の病気や障害の可能性も考えて見てはいかがでしょうか?!
融通が利かない人との付き合い方【融通が利く人との違い】
融通が利かない人と言うのは、ちょっと付き合いにくいところもありますが、心理的な病気や障害とまでは言えない、性格的なものだと言う人も多いですよね。
融通が利かない人とうまく付き合うためには一体どうしたらいいのでしょうか。
周りの人から見てちょっと対応するのが、大変だと思うことが多いのが融通が利かない人の特徴です。
しかし融通が利かない人、本人は、自分が融通が利かなくて周りを困らせている性格であるとは思っていないことが多いのです。
かえって自分は心理的に一本芯が通ってる真面目で良い性格の人間だと思っていることが多いようです。
そんな融通が利かない人に対して、融通が利かないことを責めてしまう様な事をすると、必要以上に傷ついて落ち込んでしまい、心を閉ざしてしまうことが往々にしてあります。
融通が利かない人と一緒に仕事をする時には、臨機応変な対応が必要な事は振らずに、繰り返しが多いルーティンワークをお願いするようにしましょう。
融通が利かない人もいいところが【融通が利く人との違い】
融通が利かない人の特徴にはいろいろと見てくると、その性格や心理的な傾向には、困ったことがたくさんあるように思います。
しかし本当に融通が利かない人は性格が悪い人なのでしょうか。
決してそうではありません。
臨機応変な対応やコミュニケーションを苦手とするところはあります。
生真面目でマニュアルをしっかりとを守ろうという気持ちや、仕事に対する責任感は人一倍持っていることが多いのです。
毎日毎日の繰り返しになる退屈なルーティンワークも喜んでやってくれるのが、融通が利かない人の良いところではないでしょうか。
融通が利かない人と一緒に仕事をする時には、適所適材で融通が利かない人だからこそできるものを割り振ってあげるようにしたら良いのではないでしょうか。
融通が利く人融通が利かない人、それぞれにいいところも!!
ここまで融通が利く人と融通が利かない人の違いについていろいろと見てきました。
一見すると、融通が利く人というのは、人生を有利に進めることができていいように思います。
融通が利く人と一緒にいると、心地いいものですよね。
しかし、融通が利かない人というのは、不器用な人ですが、見方を変えると、自分の信念を貫ける強さを持っているともいえます。
融通が利く人、融通が利かない人、それぞれのいいところを引き出しながら、付き合っていきたいものですよね!!