角膜疾患の治療や屈折矯正手術、白内障手術などに長年携わってきた、岡本眼科クリニックの院長・岡本茂樹氏の書籍『若い頃より良く見える眼を手に入れる リフラクティブ白内障手術』が、3月に幻冬舎から発行された。
岡本眼科クリニックは、同書の出版をきっかけに公式サイトをリニューアル。コラムページを新設し、同書のダイジェストを公開中だ。
白内障手術の課題
白内障は、目の中でレンズの役目をしている水晶体が白く濁って光を通しにくくなり、視力が落ちていく病気。早い人では50歳頃から出現し、80代ではほとんどの人に起こるといわれている。
一度白濁してしまった水晶体は、薬などでは元に戻すことができない。そのため、視力回復のためには手術で水晶体を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入する。これが白内障手術だ。
白内障手術の手術時間は約15分程度で、日帰りで行うのが主流になりつつある。こうしたことから、白内障手術は簡単な手術だと思われがちだが、実際には手術によって視力が上がったにもかかわらず、術後の見え方に問題が生じてしまうケースが後を絶たないのだそう。
これは技術的な意味での手術の成功が、必ずしも患者にとって理想的な見え方になるとは限らないことを意味している。
求める見え方を叶える「リフラクティブ白内障手術」
「リフラクティブ」とは屈折矯正の意で、屈折矯正手術の視点で白内障手術を行うのが「リフラクティブ白内障手術」だ。
岡本眼科クリニックでは、手術前に患者の仕事や生活の様子を細かく聞き取り、最新の検査・治療機器を駆使して、近視・遠視・乱視や老眼といった患者の屈折異常を同時に矯正するワンランク上の白内障手術「リフラクティブ白内障手術」を実施。この手術は、Refractive Surgery(リフラクティブ・サージェリー)と呼ばれる屈折矯正手術と白内障手術を高いレベルで融合させたものだという。