◆禁止されている犬を飼っていた
「いろいろ思うところはありましたが、きちんと謝っておいた方が良いかと、菓子折りをもって下の階を訪問しました。すると、扉の向こうからなにか甲高い声が。それはマンションで禁止事項になっている、犬の鳴き声だったのです」
引っ越し当日から苦情がきたので、よほど正義感が強い人なのかと思いきや、こちらのマンションでは絶対禁止事項のペットを飼っていたことに、和田さんも驚きを隠せなかったようです。謝罪をしたものの、ペットのことを知られてはまずいと思ったのか早々に扉を締められてしまったそうです。
「本人たちは内緒のつもりのようでしたが、コンクリートマンションは高周波の音がよく響くんです。生活していても、下の階から甲高くキャンキャンと鳴く犬の声が響き渡っていて、おそらくお隣にもバレバレだと思います。自分はマナーを守らないのに、人の家には厳しいんだなと呆れてしまいました」
あまりうるさく言われるようなら、犬のことも指摘しようかと悩んでいましたが、その後、下の階のお子さんが成人して家を出たようで、その住人もマンションを売って引っ越していったそうです。