クインシー・ジョーンズ(Kathy Hutchins / Shutterstock.com)
アメリカのエンターテインメント界を支えたレジェンド、クインシー・ジョーンズが逝去した。
クインシー・ジョーンズが死去
現地時間11月3日(日)、米エンターテインメント界の巨人といえるクインシー・ジョーンズが、91歳でこの世を去った。ジョーンズはフランク・シナトラからマイケル・ジャクソン、ウィル・スミスといった数多くのスターとともに仕事をしてきたレジェンドだ。
ジョーンズの広報担当であるアーノルド・ロビンソン氏によれば、ジョーンズはロサンゼルスのベルエアにある自宅で家族に見守られながら亡くなったという。ジョーンズの家族は声明で「今夜、私たちは満たされ、しかし傷ついてもいる心をもって、父であり兄であるクインシー・ジョーンズの訃報を伝えなければなりません」と述べ、「これは私たち家族にとって計り知れない損失ですが、彼が生きたすばらしい人生を祝い、彼のような人は二度と現れないと知っています」とジョーンズの人生を称えた。
スターたちの楽曲から、映画音楽まで幅広く活躍
20世紀のポップカルチャー業界で最も多才な人物のひとりとして称えられたジョーンズは、1980年代にはマイケル・ジャクソンのアルバム『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』『バッド』をプロデュースし、マイケルを史上最大のポップスターにしたほか、シナトラやアレサ・フランクリン、ドナ・サマーなど、数多くのアーティストの音楽も手がけてきた。
また、ジョーンズは映画音楽にも携わり、『ミニミニ大作戦』『夜の大捜査線』『ゲッタウェイ』『カラーパープル』などの音楽を手がけた。1968年には『夜の誘惑』(1968年)では楽曲「The Eyes of Love」でアカデミー歌曲賞に初のアフリカ系アメリカ人としてノミネート。計7回のアカデミー賞ノミネートを果たしている。