また、両作品ともに、子どもの無邪気さや想像力が恐怖の源になっている点も注目だ。『ポルターガイスト』ではキャロル・アンがテレビを通じて霊と交信し、『イマジナリー』ではアリスの空想上の友達が現実世界に影響を及ぼす。この設定は、子どもの世界と大人の世界の境界線の曖昧さを巧みに利用し、観客の不安をより一層掻き立てている。
『イマジナリー』は、ポスタービジュアルのオマージュからストーリー構造、そしてテーマの共通性に至るまで、『ポルターガイスト』への深い敬意が感じられる。技術の進歩や社会の変化に伴い、恐怖の形も変化してきたが、家族の絆や子どもの純粋な世界の力強さは、ホラー映画における普遍的なテーマとして今も重要な位置を占めている。両作品は時代を超えて、家族を中心としたホラー映画の本質を共有している。ただ恐怖を煽るだけでなく、家族の絆の強さや未知なるものに立ち向かう勇気を観客に深く考えさせる。こうして、『ポルターガイスト』と『イマジナリー』は、それぞれの時代で観客の心に深く響く作品となっているのだ。
スタッフ&キャスト
製作:ジェイソン・ブラム(『M3GAN/ミーガン』、『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』ほか)、ジェフ・ワドロウ、p.g.a
監督:ジェフ・ワドロウ
脚本:ジェフ・ワドロウ&グレッグ・アーブ&ジェイソン・オレムランド
出演:ディワンダ・ワイズ、トム・ペイン、テーゲン・バーンズ、パイパー・ブラウン、ベロニカ・ファルコン、ベティ・バックリー、マシュー・サトー他
公開情報
原題:IMAGINARY
公開日:11月8日(金)全国公開
配給:東宝東和
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公式X :@IMAGINARY_JP