バトルは1回戦の坂のぼり、2回戦の池落ちで大半の芸人がふるいにかけられる。ここまではお笑い要素もありながら、どちらかといえばゲーム性優先で運が大きく左右する仕掛けだ。

 この1回戦2回戦で、予想していないことが起こった。よぴぴのガヤが冴えまくっているのである。もともと怪しげなマスター3人によって強制収容されているという設定をただひとり守り続けるよぴぴがテロップ発言を出しまくるのだ。また、設楽がケビンス・仁木恭平を見て、磁石・永沢たかしと間違えるという時代を超えたトラブルもあった。ホリプロコムの歴史を垣間見る思いだった。

 芸人の数が減っていくとともに、企画もガチのお笑い番組へとシフトしていく。観覧車を使ったタイマン大喜利で5組に絞られた決勝は、30秒のネタを順番に披露し、1組が脱落していくというシビアなもの。ゼンモンキーが残り2組にまで勝ち抜き、このメンツでもネタで勝負できることを示したのはドラマチックだったし、ねじ伏せたななまがりの貫禄を帯びた狂気には恐れ入った。