18日の放送では、冒頭で主人公の古畑任三郎が歴代犯人たちの写真をバックにオープニングトークを展開するという演出があったのだが、なぜか画面右上に並んだ5人の写真が「黒塗り」で見えないように処理されていた。オリジナル版では、当時SMAPの中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の5人の写真があった場所で、黒塗りにされたのは彼らだった。

 その一方、第2シリーズ第4話「赤か、青か」で単独で犯人役を演じた木村の写真は黒塗りにされておらず、それが余計に「黒塗りSMAP」の異様さを際立たせていた。

 先述した『古畑任三郎 VS SMAP』は、長らく地上波やCSで再放送されず、FODなどの動画配信サイトでも配信されていない「封印作品」として有名。2022年に発売されたデアゴスティーニ・ジャパンの「隔週刊 古畑任三郎DVDコレクション」でも、同スペシャル回だけが「都合により」との理由で収録されなかった。

 ただ今回の一挙放送では、同じく封印作品化していた木村単独の出演回「赤か、青か」や、劇中で流れるアニメ『サザエさん』の権利関係で封印されていると噂された第2シリーズ9話「間違えられた男」(犯人役:風間杜夫)を放送。「封印作品」が相次いで解禁されたことでSMAP回の放送が期待されたが、黒塗りの一件により、放送どころか「写真すらNG」と判明したといえる。