ファシルは、「ファシル防災ずきん」が、2024年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞したことを発表した。

丁寧にハンドメイドで作られている

ファシルは、創業1975年から防災ずきんの製造を開始し、1982年に防災ずきんとしては全国で初めて日本防炎協会の認定を取得した。約半世紀にわたって日本の防災意識の高まりとともに広く普及してきた同社の防災ずきんは、調達から完成に至るまですべて国内品質にこだわり、ひとつひとつ丁寧にハンドメイドで作られている。

親子を超え、祖父母の代から多くの人に親しまれてきたこの製品は、今後も品質へのこだわりを守りながら、新しい発想も積極的に取り入れた商品の改良や開発を行い、人々の生活の安全安心に貢献していく。

防災意識の象徴でもあるアイテム

ロングライフデザイン賞では、これから生まれるデザインの手本となりうる、時代を超えてスタンダードであり続ける商品・建築・コンテンツ・サービスなどを表彰。単に「長く残っている」ことを讃えるのではなく、暮らしの中で人々に愛され、これからも変わらずに存在し続けてほしいデザインと、そのデザインを生み出した人々を顕彰することを目的としている。

これまで10年以上にわたって販売・提供されて、ユーザーからの高い支持を獲得し、今後の継続が見込まれ、かつ高い水準のデザインを備えたプロダクト、建築、サービス、コンテンツなどが審査対象となる。

グッドデザイン賞審査委員は、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した「ファシル防災ずきん」について、「(前略)品質にこだわりすべての工程を日本で行っており、防炎性はもちろんのこと、被ったときにキルトの厚みから視野を広げるためのデザインなど、細部にまでこだわっている。多くの小学校で常備されているアイテムであり、防災意識の象徴でもあるアイテム。地震大国である日本では近年は特に常にどこで何が起こるかわからない状況にあり、こういった優れたデザインのものが身近にあることで人々の安心につながっていると感じる。人の命を守るデザインとして大きく形を変えず、これからも続いていって欲しい製品のひとつである」と評価している。