「そりゃ外見の指摘はハラスメントだから誰も言わないですよ。それに今の職場ではこちらの恰好で不都合ないのではないでしょうか。でも婚活で女性の人気を一番左右するのは外見ですから、この髪とヘアメイクで東京の男性とは釣り合わないですよ」

まずは現実を知っていただかなくてはと、筆者はさらに指摘を続けます。

◆都会の大卒男性からしたら、ただの田舎のガリ勉女性

「女性の学歴を見る男性はいるけれど、都会にはキレイで高学歴のキャリアウーマンが大勢いるので、地方で塾講師だとよっぽど何か共通点とかない限りお付き合いに至りにくいんです。それに女性って、男性ほど学歴を重視されません」

「そうなんですか!」

「極端な例だけど、高学歴な不美人と高卒のかわいい子がいてどちらか二人を選ばなきゃならないなら、高卒のかわいい子が選ばれます。でも現実には、大卒でかわいい子もたくさんいるんです。なおさら高学歴なだけで好印象なんて持たれないんですよ」

「じゃどうしたらいいんですか」

「外見を磨くこと努力しましょう。写真は東京のスタジオで撮り直して、メイクも東京で習いましょう」

◆婚活・恋活で人気を左右するのは、外見への“努力”

早紀さんはプロフィール写真を撮り直し、メイクも習ってくれました。それでプロフィールを差し替えたところ、申し込みした人の3人に1人の割合でお見合いを受けてくれるようになったそうです。

学校で教わらないことかもしれませんが、婚活・恋活で人気を最も左右するのは外見だと、もっと知られてほしいと思っています。顔立ちのことではなく、スキンケア、ヘアケア、メイクといった自分の努力でどうにでもできるところなのです。

早紀さんは自分が高学歴だから釣り合う男性がいないのではなく、かわいくないから人気がなかったということを受け入れてくれました。高学歴でかわいいなら才媛ですが、高学歴でかわいくないならただのガリ勉なのです。