(左から)エド・スクライン(ノーブル役)、ペ・ドゥナ(ネメシス役)、ソフィア・ブテラ(コラ役)、デボラ・スナイダー(プロデューサー) 、ザック・スナイダー(監督・脚本・製作・原案)、(左から)エド・スクライン(ノーブル役)、ペ・ドゥナ(ネメシス役)、ソフィア・ブテラ(コラ役)、デボラ・スナイダー(プロデューサー) 、ザック・スナイダー(監督・脚本・製作・原案)

『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督が20年以上構想し、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け創造した、壮大な銀河を舞台に贈る“規格外”なSFスペクタクル巨編『REBEL MOON』。『REBEL MOON — パート1:炎の子』の12月22日(金)世界独占配信に先駆け、ザック・スナイダー監督やキャストたちが来日。

ザック・スナイダー(監督・脚本・製作・原案)、ソフィア・ブテラ(コラ役)、ペ・ドゥナ(ネメシス役)、エド・スクライン(ノーブル役)、デボラ・スナイダー(プロデューサー) が記者会見に登壇し、『REBEL MOON』誕生秘話などについて語った。

『REBEL MOON』の誕生のキッカケは?

最初に『REBEL MOON』の企画の発端について聞かれたザック・スナイダー監督は「アイディアの発端は、もう1977年までにさかのぼると思う」とコメント。「11歳の時に、『スター・ウォーズ』を見てからだった。僕にもできるかもしれないなって思った。『スター・ウォーズ』ほどではないにしても、立派な作品を作れるかもしれないと思ったんだ」と続けた。

ザック・スナイダー

ザック・スナイダー

「77年、僕は11歳だった。何者でもなかった。やんちゃな子どもだった」「みんなそうかもしれないけど、自分の美的意識やセンスの土台がこの時期に作られるのだと思う」と話し、スナイダー監督の“クリエイターとしての土台”は『スター・ウォーズ』がかなり影響していることを明かした。

さらにスナイダー監督は13歳の時に、黒澤明監督の『蜘蛛巣城』を親に頼んで見に連れて行ってもらったことを振り返った。「他にも『七人の侍』やジョン・ブアマンの『エクスカリバー』、ジョン・ミリアスの『コナン・ザ・グレート』など様々な映画を見てきた」というスナイダー監督は、子ども向けではないコミック誌の『ヘビー・メタル』などに触れる機会があり、「これらから影響を受けている」と明かした。「そういういろんなものからインスピレーションを受けて、今回の作品を作り上げた。非常に長い冒険だったんだ」と続けた。

ダンサーとしても活躍するコラ役ソフィア・ブテラ、アクションなどにどう活かすことができた?

ダンサーとしての経歴も持つソフィア。今回の役作りでは、どのようにダンスの経験をアクションに取り入れたのかを聞かれ、「ダンスは私の人生の大きな一部。つねに私に何らかの形で有益になっているの。私がやることすべてに役に立ってると思う」と話し「フリーダンサーだった頃、人の動きを見て、思考の中で覚えるということをやっていた。そこから自分の体を使ってステップを踏んでいく。こういう経験も有益だったし、自分にとって役立つものだったの」とダンスの経験がかなり活かされた経験を語った。

ソフィア・ブテラ(コラ役)

ソフィア・ブテラ(コラ役)

そんな彼女が「唯一持ち合わせていなかった要素」は、「銃の持ち方」だったのだという。コラは若い時から戦士だという設定のため、その要素をしっかりと掴むように、とても早い段階からスタントチームと一緒に話し合っていたというソフィア。「コラが銃を持ってどのように走るのか……立ち振る舞いについては、幸いなことにザックがそれを分かっていて、私のひじの角度や出方なども修正してくれたの」と、スナイダー監督から直々に指導を受けたことも明かした。

悪役を演じた俳優目線でのザック・スナイダー作品のテーマとは?

残忍な提督ノーブル役を演じたエド・スクラインは、「“逆境の立場にいるもの”がザック・スナイダー作品のテーマとしてあると思うが、ノーブルを演じる上で、なかなか勝ち目のない人間の物語は自分にどう影響したか」と聞かれ、「おもしろい質問だね」とコメント。「逆境に立たされている人間というのは、恐れもあり危険もある。脚本を読んでいると、キャラクターというのは1人で存在することができないんだ。何か理由があって、物語上、そして複線上に何か意味ある。だからノーブルの脅威を、弱者に表すのが自分の役目だった。可能な限り、非常に邪悪で、残虐なキャラクターを演じたんだ。自分が見ても恐ろしいキャラクターに仕上がっているよ」と話した。

エド・スクライン(ノーブル役)

エド・スクライン(ノーブル役)

そんなエド本人は、実際には「農夫のような人間」とのこと。ちなみにエドは、今回の撮影で長い間ロンドンから離れ、家族と別々に暮らすことになったそう。「自分が今後目指すキャリアには必要なキャラクターだった」とノーブル役について明かしていた。

映画ファンとして知られるINIの池﨑理人が登場! スペシャルなギフトにスナイダー監督も感激

INI池﨑理人

INI池﨑理人

記者会見後半には、特別登壇ゲストとして映画ファンで知られるINI池﨑理人が登場。本作の感想について聞かれ「もう本当に想像の100倍ぐらいの大きなスケールで、仲間を探しに行く日本のRPGゲームみたいな要素も感じられました。美しい背景でアクションシーンもド迫力で、めちゃくちゃ感動しました。もうすでにパート2が楽しみです」と笑顔で答えた。最後に、それぞれ登壇者の名前と、カタカナで「レベルムーン」と書かれた半纏(はんてん)がプレゼントされた。スナイダー監督は「ストリートギャングみたいだ」とコメントし、笑顔で日本ならではのプレゼントを受け取った。

池﨑理人とスナイダー監督

池﨑理人とスナイダー監督

『REBEL MOON — パート1: 炎の子』

Netflix映画『REBEL MOON — パート1:炎の子』12月22日(金)世界独占配信